スズメ目スズメ科スズメ属
order PASSERIFORMES Family PASSERIDAE PASSER

ニュウナイスズメ(入内雀)
Passer rutilas Russet Sparrow

L14cm W22cm
夏鳥及び冬鳥
農耕地・草地
【1】雄冬羽。2003.11.12熊本県横島干拓干拓にて撮影。
頬に茶色の斑がなく、雄と雌で色が違うスズメ類。
■形態
雄は頭部から、背、腰にかけてが栗色で、背と肩羽には黒褐色に縦斑がある。喉と眼先は黒く、頬は白く、胸からの体下面は汚白色。翼は黒褐色で、大雨覆、中雨覆の羽先は白く、飛ぶと白い翼帯になる。尾は黒褐色で、嘴は黒く、足は肉色。雄冬羽では栗色味が弱くなり、目の後方に汚白色の頭側線が出る。
雌は上面が灰褐色で、淡黄色の明瞭な長い眉斑がある。
■採餌
繁殖期は落葉広葉樹林に生息し、非繁殖期には群れで水田や芦原にあらわれて、イネ科の植物の実を主に食べる。
■分布
アフガニスタン北東部、ヒマラヤ、ビルマ北部、中国中部、中国南部、朝鮮半島南部、サハリン南部で繁殖し、北方のものは南部や台湾などに渡る。日本では本州中部以北で夏鳥として繁殖し、本州中部以南で冬鳥として越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥だが、福岡市周辺では殆ど見かけない。筑後地方有明沿いの干拓等では越冬。

【2】雄夏羽。嘴が黒く、喉の黒い部分が大きい。2005.6.26北海道北広島市音江別川にて撮影。

【3】雄冬羽。嘴が桃色味を帯び、喉の黒い部分が小さい。2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。

【4】雄冬羽。2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。

【5】雌。2003.11.12熊本県横島干拓干拓にて撮影。

【6】雌冬羽。2003.11.12熊本県横島干拓干拓にて撮影。

【7】冬羽雌雄。2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.3.25改