スズメ目ヒタキ科ノゴマ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE LUSCINIA

ノゴマ(野駒)
Luscinia calliope Siberian Rubythroat

L15〜16cm W23cm
夏鳥及び旅鳥
平地から高原の草地・潅木林
【1】雄。2003.6.17北海道東川町にて撮影。
雄の赤い喉が鮮やかな小型ツグミ類。
■形態
雄は頭部からの上面がオリーブ褐色で、尾も同色。白い眉斑と顎線があり、眼先は黒い。喉は赤く鮮やか。胸からの下面は灰褐色で脇は褐色身を帯びる。嘴は黒く、足は肉色。
雌は喉が白いが、淡赤色を帯びるものもいる。眼先は黒褐色。
■特徴
低木のまばらに生えた草原を好む。
■繁殖
産卵期は6月〜8月。つがいで縄張りを持ち、雄は杭や大きな草の上で囀る。地上の草の間や低木の根元に、枯れ草や細根で椀型の巣を作る。通常3〜5個産卵する。
■鳴き声
囀りは「チュイチュイ、チョロロ、チリリ」等複雑に鳴く。地鳴きは「ビュリッ」「ヒッヒッヒッ」等。
■亜種
亜種はない。
■備考
繁殖する北海道ではその赤い胸から「日の丸」と呼ばれている。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖し、インド東部、中国南部、東南アジア、フィリピンで越冬する。日本には夏鳥として北海道で繁殖し、春秋の渡りの時期に全国を通過する。
■福岡の事例
福岡では旅鳥で、4〜5月、9月〜10月頃見られる。
【今津】春秋の渡り時期に田尻、太郎丸の農耕地で観察る。
【南公園】春に園内の茂みで観察。

【2】2003.6.17北海道東川町にて撮影。

【3】2001.10.24東京都葛西臨海公園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.03改