スズメ目ヒタキ科キビタキ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE FICEDULA

ニシオジロビタキ(西尾白鶲)
Ficedula parva Red-breasted Flycatcher

L11~12cm
少ない冬鳥
平地から山地の広葉樹林
【1】雄成鳥。2007.1.11福岡県春日市にて撮影。
下嘴が黄色い、オジロビタキに似たヒタキ類。
■形態
雄は顔から側胸、脇にかけて灰色で、額からの上面は灰褐色。上尾筒は暗褐色。尾は黒褐色で、尾羽外側4対の基部3分の2が白い。腮から胸まで橙色で、腹から下面は淡褐色。上嘴は黒く下嘴は淡黄色。足は黒褐色。
雌は全体に褐色味が強く、顔にも灰色味はない。喉の橙色の斑がなく、下面は淡黄褐色。
第1回冬羽は、雌成鳥に似ており、雌雄の区別は付かない。大雨覆と三列風切先端に淡色の斑が目立つ。
雄第2回夏羽より腮から喉の橙色が見られる。
■採餌
地上に降りて虫などを捕る。
■鳴き声
地鳴きは「ティティティ」等。
■亜種
以前はヨーロッパからシベリアで繁殖するオジロビタキ(F.albicila)と同種とされていたが、目録7版で別種とされた。
■分布
ヨーロッパ西部で繁殖し、インド西部、アフリカ北西部で越冬する。日本には少ない冬鳥または旅鳥として全国で記録があるが、不思議と分布域の近いオジロビタキより見られる頻度が高い。
■福岡での事例
福岡でも少ない冬鳥または旅鳥で、10〜4月頃見られる事がある。
【小戸公園】海浜公園内で観察された。
【春日公園】公園内で観察された。

【2】下嘴は淡黄色。雄成鳥。2007.1.11福岡県春日市にて撮影。

【3】上尾筒は暗褐色。雄成鳥。2007.1.11福岡県春日市にて撮影。

【4】成鳥雌。2006.3.4佐賀県佐賀市にて撮影。

【5】成鳥雌。2006.3.4佐賀県佐賀市にて撮影。

【6】第1回冬羽。大雨覆先端が白い。2002.2.7佐賀県佐賀市にて撮影。

【7】第1回冬羽。大雨覆先端が白い。2002.2.7佐賀県佐賀市にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2018.3.24改