スズメ目ウグイス科メボソムシクイ属
order PASSERIFORMES Family SYLVIIDAE PHYLLOSCOPUS

ムジセッカ(無地雪加)Phylloscopus fuscatus Dusky Warblerr

L12cm
少ない旅鳥又は冬鳥
水辺近くの藪・アシ原・灌木林
【1】2010.2.13鹿児島県出水市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
カラフトムジセッカに良く似た灰褐色の小さなムシクイ類。
■形態
雌雄同色。頭部から尾にかけての上面は一様に灰褐色。眉斑は目先で細く、明瞭で汚白色。後方では淡褐色味を帯び、輪郭がぼける。過眼線は黒褐色、喉から下腹までの下面は汚白色で、脇と下尾筒は淡褐色。嘴は細長く、上嘴は黒。下嘴は黄橙色で、先端だけが黒い。脚細く、肉色味のある黄褐色。
■鳴き声
「チェック、チェック」または「タッ、タッ」と聞こえる。さえずりは「ツィツィチョチョチョ」。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ムジセッカ(P.f.fuscatus)。
■分布
ヒマラヤ東部、中国中部、モンゴル、西シベリア及び東シベリア南部からオホーツク沿岸、サハリンで繁殖し、冬季はインド北東部、ネバー流、インドシナ半島、中国南部、台湾で越冬する。日本には数少ない旅鳥又は冬鳥として、北海道、本州、九州で記録があり、日本海の離島では春秋の渡り時期に良く記録される。八重山諸島では毎年越冬する。
■福岡での事例
福岡でも数少ない冬鳥として記録がある。

【2】1と同一個体。22010.2.13鹿児島県出水市にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【3】1と同一個体。22010.2.13鹿児島県出水市にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2010.02.15