スズメ目カラス科ハシブトガラス属
order PASSERIFORMES Family CORVIDAE CORVUS

ミヤマガラス(深山烏)Corvus frugilegus Rook

L47cm W90cm
冬鳥
農耕地・草地
【1】2003.11.26室見川西部運動公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
冬鳥として群れで渡来する、嘴の根元の白っぽいカラス。
■形態
雌雄同色。全体に黒く、紺紫色の光沢がある。嘴は細く尖って見え、基部の皮膚が露出しているため灰白色に見える。ハシボソガラスより小さく、頭頂は平らに見える。
■特徴
群性が強く数十羽から数百羽、数千羽にもなることがある。またこの群れの中には別種のコクマルガラスが混じる事がある。
■採餌
日本では群れで農耕地の地上を歩いたり、跳ね飛んだりしながら、穀類、豆類、昆虫類等を採餌する。
■繁殖
繁殖地では、樹上にコロニーを作って営巣し、通常3〜5個産卵する。
■鳴き声
鳴き声はハシボソガラスに似るが、より嗄れた声で「カララ、カララ」等と鳴く。
■亜種
日本に渡来する亜種は亜種ミヤマガラス(C.f.postinator)。
■分布
ユーラシア大陸の冷温帯から亜寒帯にかけて広く繁殖し、冬季は南へ移動する。日本には冬鳥として九州を中心に西南日本に渡来する。最近越冬分布を北へ広げつつあり、東北地方、北海道南部でも越冬している。
■福岡での観察事例
福岡でも冬鳥で10月〜3月に観察できる。
【室見川】西部運動公園付近の農耕地で観察された。
【今津】田尻、太郎丸等の農耕地で観察された。

【2】2001.11.25今津太郎丸にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.4.11