スズメ目メジロ科メジロ属
order PASSERIFORMES Family ZOSTEROPIDAE ZOSTEROPS

メジロ(目白)Zosterops japonicus Japanese White-eye

L12cm W18cm
留鳥
平地〜山地の林・公園
【1】2004.1.3室見川石釜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990 。
ツバキの花の蜜が好きな黄緑色の小さな鳥。
■形態
雌雄同色。頭からの上面は黄緑色で、翼と尾は灰褐色。白いアイリングがあり、喉は黄色で、胸から下は汚白色。脇は紫褐色。下尾筒も黄色い。嘴は黒色で、細くやや下方に湾曲する。足は黒い。
■特徴
秋から冬にかけては10羽以上の群れで行動し、エナガやカラ類と混群を作る。
■採餌
小枝から小枝に移動しながらクモなどの昆虫を取るほか、冬期は木の実も食べ、花の蜜も良く吸う。
■繁殖
繁殖期は番で縄張りを持つ。地上から1.5〜10の高さの股になった細い枝に、蘚類や枯草で作った丸いコップ型の巣をクモの糸でかがるようにぶら下げる。長径1.7cm、短径1.3cmの純白股は淡青白色の卵を通常3〜5個産卵し、抱卵日数は約11〜12日。巣立ちまでは約11〜12日。
■鳴き声
さえずりは「チィチィチュチィーチィーチィー」などで、「長兵衛忠兵衛、長忠兵衛」と聞きなしている。地鳴きは「チィーチィー」。
■亜種
日本では北海道から九州にかけて亜種メジロ(Z.j.japonicus)が留鳥として分布し、伊豆大島には亜種シチトウメジロ(Z.j.stejnegeri)、硫黄島に亜種イオウジマメジロ(Z.j.alani)、大東諸島に亜種ダイトウメジロ(Z.j.daitoensis)、屋久島、種子島に亜種シマメジロ(Z.j.insularis)、奄美諸島に亜種リュウキュウメジロ(Z.j.loochooensis)が分布する。
■分布
東アジアの温帯から亜熱帯にかけて分布する。日本では北海道西部以南に留鳥して分布。北海道では夏鳥。
■福岡での事例
福岡では留鳥で、一年中見られる。
【室見川】河口から曲渕ダムまでの全流域の林や公園、住宅地の庭木。
【今津】今津運動公園で観察された。
【和白】唐原川沿いの林で観察された。
【大濠公園】園内の林。
【油山】自然観察の森で観察された。
【志賀島】志賀海神社、海の中道海浜公園内で観察された。

【2】2002.3.3室見川ダムパークにて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【3】2001.3.9室見川野生の広場にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【4】2002.12.31室見川緑の広場にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【5】亜種リュウキュウメジロ。2008.2.1沖縄県金武町にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.4.29改