スズメ目ヒタキ科トラツグミ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE ZOOTHERA

マミジロ(眉白)
Zoothera sibirica Siberian Thrush

L23〜23.5cm
旅鳥
低山から亜高山の林
【1】オス第1回夏羽。腹の白斑が見える。2004.5.11南公園にて撮影。
白い眉斑が目立つ全身黒いツグミ類。
■形態
雄は全身が黒く、明瞭な白い眉斑がある。下尾筒の羽根の先端は白い。嘴は黒く、足は黄橙色。
雌は頭部からの上面がオリーブ褐色で、眉斑と頬線、喉は黄白色。胸から下は褐色に黄白色の斑がある。
雄第1回夏羽は雄夏羽に似るが、頭部や胸部に褐色斑があり、腹部に白斑がある。翼も黒くなく褐色。
■採餌
地上でミミズなどを捕る。
■繁殖
つがいで縄張りを持ち、産卵期は5〜7月。木の枝の上に枯草や小枝や土等でお椀形の巣を作る。通常3〜4個産卵する。
■鳴き声
囀りはゆっくりとした「キョロン ツィー」等で、1音ずつ区切る。地鳴きは「ツィーッ」。
■亜種
日本に渡来、繁殖するのは亜種マミジロ(T.s.davisoni)。
■分布
ロシア極東南部、サハリン、中国東北部で繁殖し、中国南部、インドシナ、スマトラで越冬する。日本では本州中部以北に夏鳥として渡来し繁殖する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で4〜5、9〜10月頃見られる。
【南公園】渡りの時期に園内の林にて観察。

【2】オス夏羽。2004.4.25長崎県対馬市にて撮影。

【3】オス夏羽。2と同一個体。2004.4.25長崎県対馬市にて撮影

【4】オス第1回夏羽。翼が褐色。2004.5.11南公園にて撮影。

【5】メス第1回夏羽。雨覆いの先端に白斑がある。2005.5.10南公園にて撮影。

【6】5と同一個体。メス第1回夏羽。2005.5.10南公園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.03改