スズメ目ヒタキ科ツグミ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE TURDUS

クロツグミ(黒鶇)
Turdus cardis Japanese Thrush

L21.5cm W37cm
夏鳥
低山から山地の林
【1】雄。2001.4.26南公園にて撮影。
黒い体に黒斑のある白い腹のツグミ類。
■形態
雄は頭部から背、翼、尾、喉から胸が黒く、腹から下は白く、三角形の黒斑がある。嘴とアイリングは黄色で、足は黄橙色。
雄第一回夏羽は頭部から胸に褐色味があり、翼には灰色味がある。腹から下の黒斑は小さくはっきりしない。
雌は頭部からの上面が暗褐色で、喉から下は白く、黒斑があり、脇は橙色味を帯びる。眉斑はない
■採餌
地面をはね歩きながら、ミミズやゴミ虫などの昆虫を捕らえる。
■繁殖
産卵期は5〜7月。木の枝の上に蘚類や枯草、土等でお椀形の巣を作る。通常3〜4個産卵し、抱卵日数は12〜13日、巣立ちまでは約14日。
■鳴き声
囀りは「キョコ、コッキィーョコッキィーョ」等で、変化に富み声量も豊か。
■亜種
亜種はない。
■分布
日本と中国中部で繁殖し、インドシナ北部で越冬する。日本では九州以北で夏鳥として渡来し繁殖する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥として山地で繁殖する他は、渡り時に通過するが多くない。
【室見川】最上流部で繁殖期にさえずりを確認。春秋の渡り時に、西部運動公園やダムパークなどで観察。
【南公園】渡りの時期に園内の林にて観察。

【2】雄第1回冬羽。翼が褐色。2004.11.3室見川西部運動公園にて撮影。

【3】雄第1回冬羽。2010.11.10室見川西部運動公園にて撮影。

【4】雄第1回冬羽。2010.11.10室見川西部運動公園にて撮影。

【5】雄第1回夏羽。喉などが黒くない。2001.6.22北海道札幌市にて撮影。

【6】雌第1回冬羽。2010.11.10室見川西部運動公園にて撮影。

【7】雌第1回冬羽。2010.11.11室見川西部運動公園にて撮影。

【8】雌。2002.4.14南公園にて撮影。

【9】雌。8と同一個体。2002.4.14南公園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2019.08.14改