スズメ目ツバメ科ツバメ属
order PASSERIFORMES Family HIRUNDINIDAE HIRUNDO

コシアカツバメ(腰赤燕) Hirundo daurica Red-rumped Swallow

L18〜19cm W33cm
夏鳥
農耕地・河原
【1】2007.8.3福岡県糸島市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
飛ぶとレンガ色の腰が目立つ尾の長いツバメ類。
■形態
雌雄同色。額から頭頂、後頸、背、翼、上尾筒、尾は青色光沢のある黒。腰は赤褐色で、尾は長く長く、深い燕尾。細い眉斑から側頸は赤褐色。顔から下は淡褐色で、黒褐色の細かい縦斑がある。
尾はツバメより長い。
幼鳥は嘴が黄色く、尾が短い。
■採餌
空中を飛びながら虫などを採る。
■繁殖
軒下やビルなどの天井などに、泥や枯草などで入り口が狭い、とっくりを縦半分に割った形の巣を作る。産卵期は4〜7月。通常4〜5個産卵する。ツバメの巣を土台に使うこともあるが、ツバメに巣を奪われたり、ヒメアマツバメに利用されることもある。
■鳴き声
「ジョイジョイ」「チュリチュリイ」などかなり太く濁った声で複雑にさえずる。飛翔中には「ジュッ、ジュッ」「ジュリ」と鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種コシアカツバメ(H.d.japonica)。
■分布
ヨーロッパの地中海沿岸、中央アフリカ、トルコ、アフガニスタン、インド、東南アジア、中国、朝鮮半島、ウスリーなどで繁殖し、寒冷地のものは冬季南へ渡る。日本には夏鳥として九州以北に渡来するが、四国、九州では越冬例もある。
■福岡での事例
福岡には夏鳥として繁殖し、4〜9月に見られるが、最近かなり数が少ない。
【室見川】河口から曲淵ダムまでの全流域。金武中学校のプール、曲淵ダムのダムサイトなどに営巣したことがある。

【2】2003.9.21室見川外環室見橋袂にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】腰が赤褐色。2007.8.3福岡県糸島市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】2017.6.6糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【5】2017.6.6糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【6】2002.7.7室見川松風橋にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

【7】幼鳥。まだ尾が短く、嘴基部も黄色い。2003.9.21室見川外環室見橋袂にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】幼鳥。尾が長くなく、嘴基部も黄色い。2007.8.3福岡県糸島市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【9】巣。2017.6.6糸島市にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.06.10改