スズメ目ヒタキ科コマドリ属
order PROCELLARIIFORMES Family MUSCICAPIDAE ERITHACUS
コマドリ(駒鳥)
Erithacus akahige Japanese Robin
L14cm W21cm
夏鳥
亜高山の笹のある針葉樹林・針広混交林
【1】雄。2006.4.23南公園にて撮影。
赤い胸を反らして「ヒン、カララ」と囀る、日本特産の小型のツグミ類。
■形態
亜種コマドリの雄は頭から上胸が赤橙褐色で、額から後頸と腰までの上面が茶褐色。尾は赤褐色。下胸から下は灰色で、わきは褐色味を帯び、上胸との境は黒みを帯びる。嘴は黒く、足は肉色。
雌は全体に淡く、上胸の境は不明瞭で褐色味がかる。
亜種タネコマドリは雄の上胸との境の黒い帯がない。また、嘴基部から口角が成鳥でも黄色っぽい傾向がある。
■特徴
笹藪を好み、落葉広葉樹林だけでなくでも、針葉樹林でも笹藪さえあれば棲息する。笹藪や地上付近の繁みを移動する。
■採餌
昆虫類を主な餌にしている。
■鳴き声
囀りは馬の嘶きににた「ヒン、カララ」で、「駒鳥」の名前の所以。地鳴きは「ツン、ツン」「ピッ、ピッ」等。
■亜種
日本では亜種コマドリ(E.a.akahige)と亜種タネコマドリ(E.a.tanensis)が分布する。
■備考
学名のErithacus akahigeはアカヒゲ(Erithacus komadori)と取り違えられて命名されたもの。
■分布
亜種コマドリ(E.a.akahige)は九州以北、及びサハリン南部、南千島で夏鳥として繁殖し、中国南部で越冬する。亜種タネコマドリ(E.a.tanensis)は伊豆諸島、大隈諸島で留鳥として分布。
■福岡の事例
福岡では夏鳥で、4〜10月頃見られる。
【室見川】渡りの時期に曲淵ダムで鳴き声を聞いた。
【南公園】渡りの時期に園内で観察した。

【2】雄。1と同じ個体。2006.4.23南公園にて撮影。

【3】雄。1/17secで手ブレを起こしている。2002.4.19南公園にて撮影

【4】雄。2004.4.15南公園にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2007.02.12改