スズメ目カラス科ハシブトガラス属
order PASSERIFORMES Family CORVIDAE CORVUS

コクマルガラス(黒丸烏)Corvus dauurics Daurian Jackdaw

L33cm
冬鳥
農耕地・草地・裸地・疎林
【1】成鳥。2009.1.2今津太郎丸農耕地にて撮影。2005.6.19頃Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
ミヤマガラスの群れに混じって観察される小型のカラス。
■形態
雌雄同色で、成鳥は後頸から側頸、側胸、腹が汚白色で、他は黒い。頭頂から耳羽にかけて灰白色の筋状斑がある。嘴は黒く短い。虹彩は暗褐色。足も黒い。
幼鳥は全体が光沢のある黒で、頭頂から耳羽にかけて灰白色の筋状斑がある。
■特徴
群性が強く、ミヤマガラスの群れに混じっている事が多い。
■採餌
日本ではミヤマガラスに混じって、農耕地で穀類、豆類、昆虫類等を採餌する。
■鳴き声
鳴き声は「キョンキョン」「キュキュ」等と短く高い声で鳴き、嗄れていない。
■亜種
亜種はない。以前はニシコクマルガラス(Corvus monedula)の亜種コクマルガラス(C.m.dauuricus)とされていた。
■備考
以前は羽色に淡色型と暗色型の2タイプあるとされていた。
■分布
アムール、ウスリー、モンゴル、朝鮮半島北部、中国東部から南西部で繁殖し、北のものは中国南部に渡る。日本には冬鳥として九州を中心に西日本に渡来する。近年越冬分布が東へ延びている。
■福岡での観察事例
福岡でも冬鳥で11月〜3月にミヤマガラスの群中で観察できる。
【室見川】外環室見橋付近の農耕地で観察された。
【今津】田尻、太郎丸等の農耕地で観察された。

【2】成鳥。2003.11.7今津田尻にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】成鳥。2002.10.25i今津周船寺川水門にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】幼鳥。2003.11.12熊本県横島干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】幼鳥。2001.12.29鹿児島県出水市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.4.11