スズメ目アトリ科イカル属
order PASSERIFORMES Family FRINGILLIDAE EOPHONA

コイカル(小斑鳩)Eophona migratoria Yellow-bellied Grosback

L18〜19cm
冬鳥
平地〜山地の林
【1】オス冬羽。22012.1.24粕屋町駕与丁池にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。
イカルより一回り小さい、脇がオレンジの綺麗なアトリ類。
■形態
雄冬羽は頭部から顔、喉まで紺色光沢のある黒で、首は灰色。背、肩羽根は灰褐色で、腰は灰色。翼は黒く、風切及び外側初列雨覆先端に白斑がある。次列・三列風切外縁は紺色光沢がある。尾は黒い。首から下は灰色で、脇は橙色。嘴は太く黄色で、先端は黒く、基部は白っぽい。虹彩は暗赤色。足は赤みを帯びた肉色。
雌は頭部の黒色部がなく、三列風切の上の2枚が灰褐色。尾も灰褐色。
夏羽では嘴基部が青味を帯びる。
■特徴
浅い波状で飛び、風切後縁が白線となる。
■採餌
ムクノキ、エノキ、センダン等の木の実を好み、樹上だけでなく、落ちている実も地上に降りて食べる。
■繁殖
中国の観察記録では4卵。
■鳴き声
囀りはイカルに似た感じで「チイチィーチョー」等で「ジュリジュリジュリー」等の濁った声をつける。地鳴きは「ジュッ、ジュッ」や「キュッキュッ」。
■亜種
日本に分布するのは亜種コイカル(B.m.migratoria)。
■分布
アムールから朝鮮半島、中国北東部から中部で繁殖し、冬季は中国南部に渡る。
日本には、冬鳥又は旅鳥として主に西日本に渡来する。1980年に熊本、1982年に島根で繁殖記録がある。東京でも繁殖記録があるが、籠抜け個体と思われている。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥だが、少ない。
【粕屋町駕与丁池】2012年1月に4羽の群で見られた。

【2】オス。2012.1.24粕屋町駕与丁池にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【3】オス冬羽。2005.2.6佐賀県小城町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】オス。2005.2.8佐賀県小城町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】メス。2012.1.24粕屋町駕与丁池にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。

【6】メス。2005.2.8佐賀県小城町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

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【7】メス。2005.2.8佐賀県小城町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.12.1改