スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

コホオアカ(小頬赤)Emberiza pusilla Little Bunting

L12.5〜13.cm
少ない旅鳥
草地・農耕地・芦原・林縁
【1】2011.5.7福岡市小呂島にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
頭部の赤みが目立つのホオジロ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では顔と頭央線が赤褐色で、側頭線と、耳羽を囲む線、顎線が黒褐色。眉斑後方と頬線は淡い赤褐色。淡色アイリングがあり、嘴は黒みがある肉色。背から上尾筒までは灰褐色で、黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、初列・次列風切外縁は淡褐色、三列風切と肩羽の先端は赤みがある。大・中雨覆の羽先には白斑があり、2本の翼帯となる。小雨覆は灰褐色。尾は黒褐色で外側尾羽2対に白斑がある。胸から下は淡褐色で、胸から脇に黒褐色の縦斑がある。足は肉色。
冬羽では全体が淡くなり、上面は灰色味を帯びる
■採餌
地上をはね歩き、イネ科の植物の実などを啄む。繁殖期は昆虫類をよく食べる。
■繁殖
低木の疎林のある湿地やツンドラで、低木や草陰にの地面の窪みに、イネ科の枯れ草などで椀型の巣を作る。通常4〜5個産卵する。
■鳴き声
「ピスピスチィチョチュリチィチィチィー」等と高い調子での細かな声で早口に囀る。地鳴きは「チッ」。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯に広く繁殖しインドシナ半島北部、中国南部で越冬する。日本では少ない旅鳥、または数少ない冬鳥として全国で記録がある。日本海側の島嶼では春秋の渡りの季節に毎年記録される。
■福岡での事例
福岡では少ない旅鳥として記録がある。
【室見川】上流部で秋の渡り時期に観察。
【今津】周辺農耕地で渡り時期だけではなく冬期も観察されている。

【2】2006.4.27福岡県糸島市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】2006.4.29長崎県対馬市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】頭央線が目立つ。2002.5.11長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】腰は灰褐色。2005.4.23長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2014.02.08改