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スズメ目ウグイス科メボソムシクイ属
order PROCELLARIIFORMES Family SULVIIDAE PHYLLOSCOPUS

キマユムシクイ(黄眉虫喰)Phylloscopus inornatus Inornate Warbler

L10〜12cm
少ない旅鳥
広葉樹林・低木林
【1】2本の翼帯があり、下嘴基部は黄色い。2012.9.12室見川野生の広場にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-10EII。
黄白色の2本の翼帯が目立つムシクイ類。
■形態
雌雄同色。上面は暗黄緑色で、大雨覆と中雨覆の先端は黄白色で、2本の翼帯となる。風切と尾は黒褐色で羽縁が暗緑色だが、次列風切の先端と、三列風切先端と外弁に明瞭な淡黄色の縁取りがある。黄白色から汚白色の眉斑と暗緑褐色の過眼線があり、不明瞭な頭央線がある。眉斑は額でつながらない。頬からの下面は汚白色。喉から脇にかけて黄白味を帯びる。嘴は暗褐色で、下嘴の先端以外は黄色。脚は肉褐色から暖色。
■鳴き声
地鳴きは「チュイー」。
■亜種
日本には亜種キマユムシクイ(P.i.inornatus)が渡来する。
■分布
ロシア南部及び中央アジア、中国北西部などで繁殖し、インド北からインドシナなどで越冬する。日本には少ない旅鳥として日本海側の島嶼に渡来する。また、南西諸島では少数が越冬する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも少ない旅鳥として日本海側の離島で記録がある。2008年には春日市での越冬記録がある。
【室見川】秋の渡り時に河畔公園で観察。
【小呂島】秋の渡り時に観察。

【2】三列風切外弁に明瞭な淡黄色の羽縁が見られる。2012.9.12室見川河畔公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-10EII。

【3】2と同一個体。三列風切外弁に明瞭な淡黄色の羽縁が見られる。2012.9.12室見川河畔公園にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-10EII。

【4】2008.2.16福岡県春日市にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【5】4と同一個体。2008.2.16福岡県春日市にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2012.9.17改