スズメ目セキレイ科ハクセキレイ属
order PROCELLARIIFORMES Family MOTACILLIDAE MOTACILLA

キガシラセキレイ(黄頭鶺鴒)Motacilla citreola Citrine Wagtail

L16.5〜18cm
まれな旅鳥
草地・農耕地
【1】メス夏羽。2004.4.25長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990
■どんな鳥
雄は頭部全体が黄色いセキレイ類。
雄夏羽では顔から下面は鮮やかな黄色。後頸から側頸まで黒い帯があり、背から肩羽、腰までは灰色。翼は黒く、三列風切、中雨覆、大雨覆の外縁は白い。尾は黒く、最外側尾羽は白色。嘴は黒く、足も黒い。
雌夏羽では頭頂から背まで灰色で、後頸から側頸までの黒い帯がない。耳羽も灰色で、黄色い眉斑が耳羽を囲んで胸に繋がる。雨覆や三列風切の白い羽縁の幅が雄に比べて狭い。
第1回冬羽はメスに似るが頭部の黄色味が少なく、上面の灰色部に褐色味がある。
■鳴き声
「ビジュッ」「ビジッ」等と鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種キガシラセキレイ(M.c.citreola)。
■分布
ユーラシア大陸中央部の北シベリア丘陵からヒマラヤ、モンゴルで繁殖し、インドから東南アジア、中国南部で越冬する。日本ではまれな旅鳥として全国で記録があるが、南西諸島や、日本海側の島嶼で多く見られる。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも記録がある。

【2】尾羽最外側は白い。メス夏羽。1と同一個体。2004.4.25長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【3】メス夏羽。1と同一個体。2004.4.25長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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