スズメ目カワガラス科カワガラス属
order PROCELLARIIFORMES Family CINCLIDAE CINCLUS

カワガラス(川鴉)Cinclus pallasii Brown Dipper

L21〜23cm W32cm
留鳥
平地〜亜高山の渓流
【1】2006.9.12室見川ダムパークにて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。
■どんな鳥
渓流で水棲昆虫を捕まえる全身黒褐色の鳥。
雌雄同色。全体が暗茶褐色。体はずんぐりとしており、尾は短い。また良く尾をあげた姿勢をとる。嘴は黒く、足は濃い鉛色虹彩は褐色味がある。
幼鳥は成鳥より淡色で、上面は茶褐色で黒褐色の鱗状の横斑がある、下面は白っぽく、黒褐色の鱗状の斑がある。
■特徴
水の中に潜水することができる。
■採餌
水中を歩いて、トビケラやカゲロウの幼虫などの水棲昆虫を主な餌にしている。
■繁殖
繁殖期は1月頃から始まり、雄は岩の上で囀って縄張り宣言をする。滝の裏の岩の隙間や、堰堤の水抜き穴に、蘚類で直径30cm位の球状の巣を作る。産卵期は2〜6月で、通常4〜5個産卵する。抱卵日数は約15〜16日で巣立ちまでは約21〜23日。
■鳴き声
川面を直線的に「ビッ、ビッ」と鳴きながら飛ぶ。囀りは「ピスピス ジュジュ」等細かで複雑。
■亜種
日本に分布するのは亜種カワガラス(C.p.pallasii)。
■分布及び観察できる時期
ヒマラヤ周辺から中国、台湾、ウスリー、サハリン、カムチャッカ、千島に分布する。日本では留鳥として屋久島以北に分布する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では留鳥、一年中見られる。
【室見川】石釜付近で観察。

【2】1と同一個体。2006.9.12室見川ダムパークにて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

【3】001.5.10室見川野河内渓谷にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】幼鳥。2002.7.13室見川石釜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

 
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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