スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

カシラダカ(頭高)Emberiza rustica Rustic Bunting

L15cm W24cm
冬鳥
草地・農耕地・河原
【1】オス夏羽。2003.3.29今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
黒い冠羽が目立つホオジロ類。
■形態
雄夏羽では冠羽のある頭部と、眼先、耳羽が黒く、眉斑と喉は白い。耳羽の後方に小さな白斑がある。後頭から上尾筒までは赤茶色で、背、肩羽には黒褐色の縦斑がある。翼は黒褐色で、風切の羽縁は赤褐色。大雨覆、中雨覆の羽先は白く、飛ぶと2本の翼体となる、尾羽は黒褐色で外側2対に白斑がある。胸から脇に黒色と茶色の帯状の縦斑がある。腹から下は白い。嘴は肉色で、上嘴は黒っぽい。足は肉色。
雄冬羽は雌に似ており、頭部や耳羽を囲む線に黒みがあると言われるが識別は難しい。
雌は雄に比べて全体が淡く、頭上と耳羽が褐色。
■特徴
10数羽の群れで行動することが多く、去来前には大群になることがある。
■採餌
地上をはね歩いて、落ちている草の実などを食べる。
■繁殖
針葉樹林帯の林縁や藪陰の地上に営巣し、通常4~5個産卵する。
■鳴き声
囀りはヒバリのように長く複雑で、地鳴きは「チッ」と濁らない。
■亜種
日本に渡来するのは亜種カシラダカ(E.r.latifascia)。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖し、中国東部、朝鮮半島南部で越冬する。日本には冬鳥として九州以北に渡来する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では冬鳥で10〜5月頃見られる。
【室見川】立花堰上流の葦原で見られた。
【今津】田尻の農耕地で見られる。

【2】オス夏羽。冠羽を寝かせている。2001.4.14今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冬羽。2002.12.6今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】オス冬羽か?頬にも黒みが増している。2005.2.2室見川矢倉橋にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】メス冬羽か?頭部に黒みがない。2005.2.2室見川矢倉橋にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】メス夏羽。2002.5.11長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】頭部の白い部分が黄色味がかる為、若い個体か?。2004.1.20熊本県大津町にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【8】頭部の白い部分が黄色味がかる為、若い個体か?。2004.1.20熊本県大津町にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【9】尾羽の外側2対には白斑がある。2005.2.25津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2014.02.10改