スズメ目ヒタキ科ツグミ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE TURDUS

カラアカハラ(唐赤腹)
Turdus hortulorum Grey-backed Thrush

L19〜23cm
数少ない旅鳥
平地、山地の明るい林
【1】オス第1回夏羽。喉が白っぽく、雨覆に幼羽が残っている。2009.2.28山口県周南市にて撮影。
青灰色とオレンジ色のコントラストの綺麗なツグミ類
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は頭部から尾羽までの上面は濃い青灰色。喉から胸も青灰色で、腹中央と下尾筒は白く、両脇は橙色。下雨覆は橙褐色。嘴は黄色く、アイリングも黄色。脚は橙黄色。
雌は頭部から尾羽までの上面は灰褐色。喉からの下面は白く、両脇は橙色。喉から胸、脇上部に黒斑がある。
幼鳥は雌に似るが、上面に黄褐色斑があり、下面の黒斑の範囲も広い。
■採餌
地上で落ち葉を跳ね上げて昆虫などの小動物を捕る。
■繁殖
つがいで縄張りを地、産卵期は5〜8月。木の枝の上に枯れ草の茎や木の枝などでお椀型の巣を作る。通常3〜5個産卵し、抱卵日数は11〜14日。巣立ちまでは約11日。
■鳴き声
クロツグミに似た声でさえずり、地鳴きは「ヅィーッ」「シリリー」。
■亜種
亜種はない。
■分布
ロシア沿海州から中国東北部で繁殖し、冬季は中国南部からベトナム北部に渡る。日本には数少ない旅鳥として渡来し、主に日本海側で記録がある。
■福岡の事例
福岡でも数少ない旅鳥。
【東公園】2012年4月に観察。

【2】1と同一個体。オス第1回夏羽。2009.2.28山口県周南市にて撮影。

【3】1と同一個体。オス第1回夏羽。2009.2.28山口県周南市にて撮影。

【4】メス夏羽。喉から下に聖灰色部はなく、脇上部に黒斑がある。2012.4.23福岡市東公園。

【5】4と同一個体。メス夏羽。2012.4.23福岡市東公園。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2014.02.02改