スズメ目ヒタキ科ジョウビタキ属
order PROCELLARIIFORMES Family #ff0033 PHOENICURUS

ジョウビタキ(尉鶲)
Phoenicurus auroreus Daurian Redstart

L14cm W22cm
冬鳥
住宅地・公園・林縁・農耕地
【1】雄。2005.3.20室見川立花堰にて撮影
翼に白斑があり、「紋付」と呼ばれる小型のツグミ類。
■形態
翼に白斑があり、「紋付」と呼ばれる小型のツグミ類。
雄は額から後頸までが灰白色で、顔から喉は黒い。背と翼は黒く、次列風切基部に大きな白斑がある。腰は赤橙色。尾は中央1対のみが黒く、他は赤橙色。胸からの下面は赤橙色。嘴と足は黒い。
雌は頭部から背、肩はねは灰褐色で、翼は暗褐色。次列風切基部の白斑は雄に比べて小さい。胸からの下面は淡い橙色。
■特徴
越冬期は雌雄別々に縄張りを持ち、縄張り性は強い。止まり場では、お辞儀をするように頭を下げて、尾を振る。
■採餌
昆虫などの小動物の他に木の実なども食べる。
■繁殖
森林の樹洞に営巣し、通常5〜6個産卵する。
■鳴き声
地鳴きは「ヒッ、ヒッ」の他、ヒタキの名の由来である火打石を打合わせるような「カッ、カッ」という声も出す。繁殖期は「チュイーチョチョ チュリチョチョ」等とさえずる。
■亜種
国際鳥類学会(IOC)では2亜種認められており、日本に渡来するのは亜種ジョウビタキ(P.a.auroreus)。
■分布
シベリア南部、中国北部からウスリー、モンゴル東部、朝鮮半島、チベット南西部、サハリンで繁殖し、冬季にインドとう北部、インドシナ北部、中国南部、台湾に渡る。日本には冬鳥として全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥で、10月〜3月頃見られる。
【室見川】全流域の公園及び住宅地等。
【今津】堤防付近の藪など。
【和白】塩浜の農耕地、干潟後背地、住宅地。

【2】雄。2004.3.13室見川西油山中央公園にて撮影。

【3】雄。2005.12.24糟屋郡新宮町にて撮影。

【4】雌。2003.2.7東京都葛西臨海センターにて撮影。

【5】雌。2004.12.22室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。

【6】雄第1回冬羽。雨覆の先端に白斑があり、雨覆に褐色の羽縁がある。2002.2.13今宿野外活動センターにて撮影

【7】雄。虫を捕った。2004.11.26佐賀県佐賀市にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2019.05.01改