スズメ目ヒタキ科サバクヒタキ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE OENANTHE

イナバヒタキ(因幡鶲)Oenanthe isabellina Isabelline Wheatear

L17cm
少ない迷鳥
荒地・裸地・農耕地
【1】第1回冬羽。2008.11.1今津太郎丸にて撮影。
日本のサバクヒタキ類中最大の褐色の小鳥。
■形態
雌雄同色。成鳥は額から上腰の上面が灰褐色で、小翼羽、雨覆、風切は黒褐色で淡色の広めの羽縁がある。下腰から上尾筒は白く、尾羽は基部が白く、凸形の大きな黒斑がある。初列突出は短く三列風切と同じか短い。眉斑は淡褐色で、短く細い。目先は黒く、目の後方にも暗色線がある。喉からの下面は淡い褐色味を帯びる。嘴と脚は黒い。脛毛は淡い褐色。
■特徴
乾燥した荒れ地を好む。しばしば立ち姿勢をとる。
■採餌
杭や盛り土の上などに止まり、餌の昆虫やクモなどを見つけ、飛んだり、小走りに走ったりして捕る。
■亜種
亜種はない。
■分布
トルコから中央アジア、中国北部、モンゴル等で繁殖し、冬季は中部アフリカ、アラビア半島、インド北西部に渡る。日本には数少ない迷鳥として、千葉、新潟、愛知、大阪、鳥取、大阪、舳倉島、対馬、沖縄で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも数少ない冬鳥又は旅鳥。
【今津】2008年10月太郎丸の農耕地で観察された。

【2】1と同一個体。2008.10.31今津太郎丸にて撮影。

【3】1と同一個体。2008.10.31今津太郎丸にて撮影。

【4】尾羽には黒い凸斑がある。1と同一個体。2008.10.31今津太郎丸にて撮影。

【5】良く立ち姿勢をとる。1と同一個体。2008.11.1今津太郎丸にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.01