スズメ目ムクドリ科ムクドリ属
order PASSERIFORMES Family STURNIDAE STURNUS

ホシムクドリ(星椋鳥)
Sturnus vulgaris Common Starling

L21〜23cm
少ない冬鳥
農耕地・疎林
【1】雄、夏羽に換羽中。2011.4.11福岡県糸島市、板持にて撮影。
白い斑が星のように見えるムクドリ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄夏羽では全身が緑又は紫色の光沢が強い黒で、白又は淡褐色の斑がある。翼は黒褐色で、羽縁は黄褐色。下尾筒の羽縁は白く幅広い。目先は黒い。嘴は黄色で、基部が青灰色。足は赤黒い。
雌は嘴基部が淡黄色。
冬羽では緑又は紫色の光沢が弱くなり、全身に白又は淡褐色の斑が多くなる。嘴は黒くなる。
幼鳥は全身が灰褐色で、喉が淡色。
■鳴き声
地鳴きは「ジャー ジャー」「キュル キュル」等。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ホシムクドリ(S.u.poltaratskyi)。
■分布
ユーラシア大陸西部から中部で繁殖し、北アフリカ、中東、インド東北部、中国西部で越冬する。北米中部、南部、南アフリカ、オーストラリア南部、ニュージーランドには移入されて分布。日本には少ない冬鳥として西南日本に渡来する。島根県飯梨川、鹿児島県出水には毎年少数が越冬する。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡でも少ない冬鳥として渡来するが、近年増えている。
【室見川】野生の広場で観察。
【今津】周辺の農耕地で観察。

【2】雌、夏羽に換羽中。2009.03.03鹿児島県出水市にて撮影。

【3】雌、夏羽に換羽中。2009.03.03鹿児島県出水市、福ノ江にて撮影。

【4】夏羽に換羽中。2009.03.03鹿児島県出水市、福ノ江にて撮影

【5】冬羽。2005.10.09福岡県福岡市、今津田尻にて撮影。

【6】冬羽。2001.12.29鹿児島県出水市、出水東干拓にて撮影。

【7】冬羽。2001.12.29鹿児島県出水市、出水東干拓にて撮影

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2020.08.25改