スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

ホオジロ(頬白)Emberiza cioides Meadow Bunting

L17cm W24cm
留鳥
草地・農耕地・河原
【1】夏羽オス。2006.3今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900
梢の先でさえずる全身茶色のホオジロ類。
■形態
雄夏羽では過眼線から耳羽、顎線は黒く、額から後頸は茶褐色。眉斑、頬、喉、上胸は白く、頸は灰色。翼は黒褐色で羽縁は茶褐色。腰、上尾筒は茶色。尾は長く、外側2枚に白斑があり、飛ぶと目立つ。胸から下は茶色で、胸には黒い斑がある。下尾筒は白い。嘴は灰色。
冬羽では胸の黒色斑がなくなる。
雌は、全体的に色が淡く、過眼線から耳羽、顎線は茶褐色。眉斑、頬、喉は淡褐色。
■採餌
地上をはね歩き、イネ科の植物の実などを拾って食べる。
■繁殖
産卵期は4〜7月。繁殖期はつがいで縄張りを持ち、低木の枝の上、又は地上にイネ科の植物の茎、細根で椀型の巣を作る。通常3〜5個産卵し、抱卵期間は約11日で、巣立ちまでも約11日。
■鳴き声
囀りは「チョッピーチチロ、ピピロビィー」等で、「一筆啓上、仕り候」や「源平つつじ、茶つつじ」と聞きなされる。地鳴きは「ツツッ、ツツッ」で2回続けて鳴くことが多い。
■亜種
日本には亜種ホオジロ(E.c.ciopsis)が分布する。
■備考
冬期も成鳥は縄張りに留まるものが多いが、北方から渡ってきた個体や若鳥などは小群で行動する。
■分布
中国北部、東部、朝鮮半島、モンゴル、ウスリーに分布。日本では屋久島以北で繁殖し留鳥、北海道では夏鳥。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では留鳥で一年中見られる。岡市の市の鳥。
【室見川】小田部大橋より上流の葦原、農耕地で見られる。
【今津】周辺の農耕地で見られる。

【2】夏羽オス。2001.3.31室見川石釜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【3】夏羽オス。胸に黒色斑が目立つ。2001.7.22大分県安心院町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【4】夏羽オス。2004.6.15西部霊園公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

【5】冬羽オス。2002.2.14今宿野外活動センターにて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【6】夏羽メス。2004.6.15西部霊園公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

【7】冬羽メス。2002.2.14今宿野外活動センターにて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【8】幼鳥。2004.6.15西部霊園公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

【9】幼鳥。胸に細かい縦斑がある。2004.6.15西部霊園公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

【10】幼鳥。嘴が黒くなっている。2004.9.12今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

【11】第1回冬羽?。2004.12.1室見川曲淵にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2014.2.2改