スズメ目レンジャク科レンジャク属
order PASSERIFORMES Family BOMBYCILLIDAE BOMBYCILLA

ヒレンジャク(緋連雀)Bombycilla japonica Japanese Waxwing

L 17〜18cm W29cm
冬鳥
平地から山地の林
【1】オス。2013.2.22長崎健平戸市にて撮影。2013.1.10福岡市東区香椎にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
ヤドリギの実が好きな、尾羽先端の赤いレンジャク類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄は頭部から背、肩羽、小翼羽は、赤紫がかった淡い褐色で、顔には赤みがあり、長い冠羽がある。過眼線は黒く、冠羽までのび、腮、喉も黒い。
大雨覆の先端は暗赤色。初列風切は黒褐色で、外弁が灰色で、外弁先端に白斑があり、赤斑がある個体もいる。次列風切は灰色で、外弁先端近くが黒く、先端が赤い。腰から上尾筒は灰色。尾羽は灰黒色で、先端が赤く、その内側の黒い帯がある。
胸から下は淡い灰褐色で、腹には黄色味があり、下尾筒は赤。
雌は初列風切の外弁ではなく、先端が白色。また、黒い喉と、胸との境は不明瞭。
■採餌
通常群れで見られることが多く、ヤドリギの実をはじめとして、ヤナギ類の花、ネズミモチ、キヅタの実などを食べる。5月にサクランボの実に群れるのを観察したこともある。
■鳴き声
「チリチリチリ」「ヒーヒー」などと鳴く。
■分布
ウスリーで繁殖し、朝鮮半島、中国東南部で越冬する。日本には冬鳥として沖縄県中部以北に渡来するが、西日本に多い。渡来数は年によって大きく異なり、全く見れない年もある。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥だが、年により変動が多く、殆ど見かけない年、大群が見られる年などある。11月頃から見られるが、3〜4月に見られることが多い。
【室見川】自宅付近や室見団地等で観察できた。
            
【香椎】住宅地の街路樹で観察できた。
          

【2】オス。次列風切先端が赤い。2013.2.22長崎健平戸市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【3】オス。次列風切先端が赤い。2013.2.22長崎健平戸市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】キレンジャクと比べると腹が黄色い。2004.3.27福岡市西区にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】オス。下尾筒が赤い。2013.2.22長崎健平戸市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【6】メス。初列風切先端のみ白い。2004.3.31福岡市西区にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】メス。初列風切先端のみ白い。2013.1.10福岡市東区香椎にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2013.2.22改