スズメ目ヒバリ科ヒバリ属
order PASSERIFORMES Family ALAUDIDAE ALAUDA

ヒバリ(雲雀)Alauda arvensis Eurasian Skylark

L17cm W32cm
留鳥
草原・農耕地
【1】2004.5.15今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。
■どんな鳥
春の農耕地の上空で飛びながら長くさえずる春の風物詩的な鳥。
雌雄同色。頭部からの上面は褐色で、黒褐色の縦斑があり、背や肩羽等は黒褐色軸斑がある。翼は黒褐色で褐色の羽縁がある。外側尾羽は白い。後頭に羽冠が立ち、白く淡い眉斑がある。眼先は淡く、目の後方から耳羽を囲むように細い黒線がある。耳羽は茶色。喉からの下面は白っぽく、胸や脇は褐色で黒褐色の縦斑がある。嘴は黄褐色で、脚は肉色。
雌は換羽が雄より短い。
■特徴
非繁殖期は小群でいる事が多い。水浴びはせず砂浴びをする。
■採餌
地上を歩きながら昆虫や草の実を捕る。
■繁殖
産卵期は3草の根元などの地上に浅い穴を掘って、枯草等でお椀形の巣を作る。通常3〜5個産卵し、抱卵日数は11〜12日。巣立ちまでは9〜10日。雛は飛べる前に巣立つ。
■鳴き声
飛翔時だけでなく、地上でもさえずる事がある。地鳴きは「ビュル、ビュル」などで、強く聞こえる。
■亜種
日本に分布するのは亜種ヒバリ(A.a.japonica)。亜種オオヒバリ(A.a.pekinensis)、亜種カラフトチュウヒバリ(A.a.lonnbergi)も渡来する。
■備考
亜種ヒバリを独立種(Alauda japonica)とする節がある。その場合Alauda arvensisはニシヒバリとなる。
■分布
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯で広く繁殖する。日本では本州、四国、九州、佐渡、五島列島で繁殖して留鳥。北海道では夏鳥、対馬、薩南諸島以南では冬鳥。
■福岡での事例
福岡では留鳥なので一年中見られる。
【室見川】中流以上の河原、農耕地。
【今津】田尻の農耕地で普通に見られる。
【和白】塩浜の農耕地。

【2】2003.5.13今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300

【3】2003.7.11今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300

【4】2004.8.30*今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300

【4】砂浴び。2003.7.11今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.5改