スズメ目オウチュウ科オウチュウ属
order PASSERIFORMES Family DICRURIDAE DICRURUS

ハイイロオウチュウ(灰色烏秋)Dicrurus leucophaeus Ashy Drongo

L26〜29cm
数少ない旅鳥
疎林・農耕地
【1】成鳥。2022.01.05大分県佐伯市にて撮影。
全身灰色のオウチュウ。
■形態
雌雄同色。 亜種オウチュウは全身ほぼ灰色で、初列、次列風切は黒い。長い尾先は黒い。嘴は黒く、額や腮は黒く、眼の周囲は灰白色。虹彩は暗赤色。脚は黒い。
亜種間で形態の差異は大きい。
■採餌
梢や枝先、電線等に止まり、フライングキャッチで昆虫類を捕らえ、元の場所に戻る。
■鳴き声
「「ギィー」「チュゥーイー」と鳴く。
■亜種
15亜種あり、 中国中央、北、東部で繁殖する亜種ハイイロオウチュウ(D.l.leucogenis)、 中国南東部で繁殖する亜種D.l.salangensis、 アフガニスタン東部からヒマラヤ中央部で繁殖する亜種D.l.longicaudatus、 ヒマラヤ東部から中国南部及びミャンマー北部からインドネシア北東部で繁殖する亜種D.l.hopwoodi、 海南島(中国南東)で繁殖する亜種D.l.innexus、 ミャンマー南西、中央部からインドシナ半島中央部で繁殖する亜種D.l.mouhoti、 タイ中央部からインドシナ半島南部で繁殖する亜種D.l.bondi、 ミャンマー北、北中央部およびマレー半島で繁殖する亜種D.l.nigrescens、 スマトラ北部で繁殖する亜種D.l.batakensis、 スマトラ南部で繁殖する亜種D.l.phaedrus、 シプラ及びパガイ(スマトラ沖)で繁殖する亜種D.l.periophthalmicus、 シムル島(スマトラ沖))で繁殖する亜種D.l.celaenus、 シベルト島(スマトラ沖)で繁殖する亜種D.l.siberu、 ボルネオ南部で繁殖する亜種D.l.stigmatops、 ジャワ、バリ、ロンボク及びフィリピン南西部で繁殖する亜種D.l.leucophaeus
■分布
ヒマラヤ、インドから中国、東南アジアで広く繁殖する。
日本には数少ない旅鳥として亜種オウチュウが、本州以南で記録がある。
福岡では記録がない。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】成鳥。額や腮は黒い。2022.01.05大分県佐伯市にて撮影。

【3】成鳥。初列風切や尾羽先は黒い。2022.01.05大分県佐伯市にて撮影。

【4】成鳥。2022.01.05大分県佐伯市にて撮影。

【5】成鳥。フライングキャッチで昆虫を捉える。2022.01.05大分県佐伯市にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2022.07.04