スズメ目アトリ科ハギマシコ属
order PASSERIFORMES Family FRINGILLIDAE LEUCOSTICTE

ハギマシコ(萩猿子)Leucosticte arctoa Asian Rosy-Finch

L16cm
冬鳥
海岸から山地の草地・河川敷・岩場
【1】オス冬羽。2002.12.28大分県九重町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
岩場を好む、紫がかったピンクが綺麗なアトリ類。
■形態
雌雄ほぼ同色。雄冬羽は頭部が黒褐色で、後頭から後頸が黄褐色。背、肩羽は黄褐色で軸斑は黒い。翼は黒く、雨覆、風切の一部は赤紫。腰は黒褐色の軸斑に赤紫。尾は黒褐色で凹尾。喉から胸は黒褐色で、胸から下は白い斑があり、胸から脇にかけて赤紫の斑がある。下尾筒は白く、黒い斑がある。嘴は太く黄橙色で先端は黒っぽい。足は赤黒い。
雌は雄に比べ全体に淡色で、頭部の黒みも少なく、赤紫色の斑も少ない。
夏羽では全体が淡くなり、嘴の黒みもなくなる。
■特徴
崖や岩場周辺を好み、垂直な崖に止まる事も出来ると言われる。
■採餌
地上で跳ねたり、歩いたりしながら草の実などを探す。

■鳴き声

地鳴きは「ジュッ、ジュッ」「ピィッ、ピィッ」など2〜3声続けて鳴く。止まっている時はあまり鳴かず、飛びながら鳴くことが多い。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ハギマシコ(L.a.brunneonucha)。
■分布
モンゴルから西シベリア、レナ川流域、カムチャッカ、アラスカから北米西部に分布、冬期はサハリン、中国東北部、朝鮮半島でも見られる。日本には冬鳥として九州以北に渡来する。
■福岡での事例
福岡では少ない冬鳥。
【今津】毘沙門山で観察された。

【2】メス冬羽。2002.12.28大分県九重町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】メス冬羽。2002.12.28大分県九重町にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.11.17改