スズメ目ヒタキ科サメビタキ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE TURDUS

エゾビタキ(蝦夷鶲)
Muscicapa sibirica Grey-streaked Flycatcher

L14.5cm W26cm
旅鳥
平地から山地の林
【1】2002.9.9今宿野外活動センターにて撮影。
胸に黒い縦斑が目立つサメビタキ類。
■形態
雌雄同色。頭部から尾までの上面は灰褐色。白いアイリングがあり、目先は淡い。嘴は黒く、下嘴基部は橙色。大雨覆と三列風切外縁は白く、明瞭。初列風切の突出があり、翼端は尾の半分程度に達する。喉から下は白く、胸から脇にかけてははっきりとした暗褐色の縦斑がある。下尾筒は白く軸斑はない。足は黒褐色。
第1回冬羽は大雨覆先端、三列風切外縁の白い範囲が大きく、上尾筒先端に白斑がある。
■採餌
梢や枯れ枝のの先に止まり、虫をフライングチャッチする。ミズキなどの実も食べる。
■鳴き声
地鳴きは「ツイー」や「ジッ、ジッ」。
■亜種
亜種はない。
■分布
アムール、サハリン、カムチャッカ南部、千島列島で繁殖し、台湾、フィリピン、ニューギニア等で越冬する。日本には旅鳥として、春と秋に通過する。
■福岡での事例
福岡では旅鳥で、5月及び9〜11月頃見られる。
【室見川】橋本八幡で観察された。
【今津】今宿野外活動センターで観察された。
【舞鶴公園】園内で観察された。

【2】2002.9.9今宿野外活動センターにて撮影。

【3】背面。2002.9.11今宿野外活動センターにて撮影。

【4】第1回冬羽。2002.9.25今宿野外活動センターにて撮影

【5】上尾筒先端に白斑がある。2002.10.14室見川千石にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.10.5改