スズメ目セキレイ科タヒバリ属
order PROCELLARIIFORMES Family MOTACILLIDAE ANTHUS

ビンズイ(便追)Anthus hodgsoni Olive-backed Pipet

L15cm W26cm
夏鳥・留鳥又は冬鳥
低山から亜高山の林,冬は平地の松林
【1】2003.12.20室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
冬に平地の松林でよく見られるタヒバリ類。
■形態
雌雄同色。頭部は黒褐色の縦斑があり、頭側線が太く目立つ。眉斑は目先は淡褐色で、後方は白くはっきりしている。頬に淡褐色の斑があり、端に黒い斑がある。頭から背は緑褐色で、黒褐色の細かい縦斑があり、初列風切は突出する。最外側尾羽の外弁は白い。体下面は白く、黒褐色の太い縦斑がある。胸から脇は黄褐色味を帯びる。嘴は上嘴が黒く、下嘴基部が肉色。足は肉色。後趾の爪は短い。
亜種カラフトビンズイは上面の黒褐色の縦斑が淡く、胸の縦斑は弱い傾向がある。
■特徴
他のセキレイ類と同じように、歩きながら尾を上下に振る。
■採餌
地面を歩きながら、採餌する。
■鳴き声
さえずりはヒバリに似て長く、「ツィーツィツィツィ」「チッチィチー」等の長い声と「ズイーイ」といった濁った声が入る。地鳴きは「ヅィーッ」
■亜種
日本で繁殖し分布するのは、亜種ビンズイ(A.h.hodgsoni)。亜種カラフトビンズイ(A.h.yunnanensis)もまれな冬鳥として北海道などに渡来する。
■分布
ユーラシア大陸東部の温帯から亜寒帯で繁殖する。日本では北海道、本州、四国で繁殖し、冬期は暖地で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で11〜4月くらい。
【室見川】河口西岸の野鳥園周辺の松林、東岸マリナタウン海浜公園で観察。
【小戸公園】公園の松林にて観察。
【大濠.舞鶴公園】舞鶴公園の松林にて観察。

【2】2003.1.14小戸公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990 。

【3】2003.1.9小戸公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990 。

【4】夏羽か?2006.5.8福岡県新宮町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】夏羽か?4と同一個体。2006.5.8福岡県新宮町にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.2.4改