スズメ目アトリ科アトリ属
order PASSERIFORMES Family FRINGILLIDAE FRINGILLA

アトリ(花鶏)Fringilla montifringilla Brambling

L16cm W25cm
冬鳥
草地・裸地・農耕地・林
【1】オス冬羽。2002.11.7今津工場裏にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
まれに数十万羽の大群を作る事で有名な冬の小鳥。
■形態
雄夏羽は頭部から背にかけて黒く、喉と胸は橙色。翼は黒く、小・中雨覆及び大雨覆の羽先は橙色。中雨覆の羽先、初列風切基部の一部は白い。腰は白く、尾は黒褐色で、深い凹尾。腹から下は白く、脇に黒斑がある。嘴は淡黄色で、先端が黒い、足は肉色。
冬羽では、淡色になり、頭部から背にかけての黒色部が橙色味を帯び、背には黒褐色の縦斑がある。
雌は雄より淡色で、頭部から背にかけてが灰褐色で。側頸から後頸は灰色。背には褐色の縦斑がある。脇の斑は褐色。
冬羽では、より淡色になり、黒褐色の頭側線が後頸まで続く。
■鳴き声
地鳴きは「キョッ、キョッ、キョッ」と短い声で連続して鳴く。さえずりはカワラヒワに似た「チッ、チッ、ビィー、チッチッチッ、ビィー」など。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸、サハリンの亜寒帯針葉樹林で繁殖し、北アフリカ、ヨーロッパから中東、中央アジア、中国、ロシア沿海地方、朝鮮半島、フィリピンで越冬する。日本には冬鳥として全国に渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥。
【今津】元岡の農耕地。
【相島】春の渡り時期に観察。

【2】オス夏羽に換羽中。頭部が大分黒くなっている。2005.2.13佐賀県佐賀市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】オス夏羽。2003.3.20今津今出にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】メス冬羽。2002.11.7今津工場裏にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】メス冬羽。後頸まで続く頭側線。2002.11.7今津工場裏にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】メス夏羽。2002.4.27福岡県新宮町相島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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 2009.11.17改