スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
order PROCELLARIIFORMES Family EMBERIZIDAE EMBERIZA

アオジ(青鵐)Emberiza spodocephala Black-faced Bunting

L16cm W22cm
夏鳥又は冬鳥
低山〜平地の薮等
【1】亜種アオジ。オス夏羽。2010.4.18室見川小田部大橋にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
冬の葦原等で「ヂッ」と鳴く、胸から腹に黄色みが目立つホオジロ類。
■形態
雄は頭部が暗緑灰色で、目先が黒く、目の後方に細い黄色い線がある。嘴は肉色で上嘴と先端が黒っぽい。上面は緑色を帯びた褐色で背に黒褐色の縦班がある。下面は淡黄色で、黒い縦班がある。
雌の頭部は黄緑褐色で、淡黄色の眉斑と外頬線がある。
冬羽では共に全体が淡色になる。
亜種シベリアアオジは、全体に淡色で、雄の頭部の暗緑灰色は胸までおよぶ。
■繁殖
つがいで縄張りを持つ。地上又は低木の枝の上に、イネ科の植物の茎や葉で椀型の巣を作る。通常4〜5個産卵し、抱卵に数は13〜14日。巣立ちまでは12〜13日。
■鳴き声
「チョッピーチョッ ピィーチリリ」等とゆっくりとしたテンポの澄んだ声で囀る。春の渡去前は越冬地でも囀りが聞かれる。地鳴きは「ヂッ」と少し濁って強い。
■亜種
日本には亜種アオジ(E.s.personata)の他に、春秋の渡りの季節に日本海側で亜種シベリアアオジ(E.s.spodocephala)が見られる。
■分布
シベリア東部、サハリン、千島などで繁殖する。日本でも北海道と本州中部以北で繁殖し、冬期は南方や平地で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で10〜4月。亜種シベリアアオジは渡りの時期に少数が見られる。
【室見川】下流から上流にかけて河原の薮。公園等。
【今津】田尻の農耕地。
【和白】葦原や塩原のクリーク。

【2】亜種アオジ。オス夏羽。2005.6.27北海道コムケ湖にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】亜種アオジ。オス。2005.2.19室見川室住団地横にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】亜種アオジ。オス。2003.4.13南公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】亜種アオジ。オス。2002.4.9室見川福重橋にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】亜種アオジ。メス。2001.3.23室見川野生の広場にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【7】亜種アオジ。メス。2001.3.23室見川野生の広場にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】亜種シベリアアオジ。オス。2006.4.29長崎県対馬市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【9】亜種シベリアアオジ。オス。2006.4.29長崎県対馬市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【10】亜種シベリアアオジ。オス。2011.5.7福岡市小呂島にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【11】亜種シベリアアオジ。メス。2006.4.29長崎県対馬市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【12】亜種シベリアアオジ。メス。2006.4.29長崎県対馬市にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.8.14改