スズメ目アトリ科オオマシコ属
order PASSERIFORMES Family FRINGILLIDAE CARPODACUS

アカマシコ(赤猿子)
Carpodacus roseus Pallas's Rosefinch

L14cm
数少ない旅鳥
平地から山地の林・林縁・草地・農耕地
【1】メス。2002.4.20長崎県対馬にて撮影。
渡りの季節に少数が見られる赤い鳥。
■形態
雄は頭部から喉、胸が赤く、嘴は灰褐色で、太く短い。背と肩羽は赤みのあるオリーブ褐色。翼は黒褐色で、雨覆の外縁が赤みのある灰褐色。腰は赤く、尾は黒褐色で短かめの凹尾。腹から下は汚白色で、赤いものもいる。足は赤みを帯びた褐色。
雌は赤みがなく頭部からの上面はオリーブ色味のある灰褐色で、大・中雨覆の先端、三列風切の外縁が細く汚白色。胸から下は汚白色で、胸に褐色の縦斑がある。
■鳴き声
地鳴きは「ピィー、ピィー」「チュィー」など。さえずりは「ピチ、ピチ、ピチョ、ピチョ、ピー」など短く高い声で抑揚をつけて長く繰り返す。
■亜種
日本に渡来するのは亜種アカマシコ(C.e.grebnitskii)。
■分布
スカンジナビアからカムチャッカにいたるユーラシア大陸の亜寒帯、イラン高原、チベットで繁殖し、インド、インドシナ半島北部、中国南部で越冬する。日本には数少ない旅鳥として北海道、本州、伊豆諸島等で記録があり、日本海側の島嶼での記録が多い。
■福岡での事例
福岡では迷鳥として記録がある。
室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2009.11.13改