スズメ目ヒタキ科コマドリ属
order PASSERIFORMES Family MUSCICAPIDAE ERITHACUS

アカヒゲ(赤髭)
Erithacus komadori Ryukyu Robin

L14cm
留鳥
沢沿いの常緑広葉樹林
【1】幼鳥。亜種アカヒゲ。2003.7.21鹿児島県奄美大島にて撮影。
■どんな鳥
南西諸島にすむ日本固有種の小型のツグミ類。
亜種アカヒゲ雄は頭頂からの上面が赤橙褐色で、額から眼先、喉、胸は黒い。腹から下は白く、脇に大きな黒斑がある。嘴は黒く、足は黒褐色。
雌は額から胸にかけての黒色部はなく、体下面は汚白色。
亜種ホントウアカヒゲは額は赤橙褐色で、腹から下は汚白色で、脇に黒斑がない。
■採餌
樹洞、崖の窪み等に落葉や蘚苔類でお椀形の巣を作る。通常3〜5個産卵する。
■鳴き声
さえずりは「ヒー ヒチョヒチョ ピルル ピヨピヨ」等で、地鳴きは「グッ」「ピーイ」等。
■亜種
日本固有の種で、3亜種ある。亜種アカヒゲ(E.k.komadori)は男女群島、薩南諸島に、亜種ホントウアカヒゲ(E.k.namiyei)は沖縄諸島に、亜種アカヒゲに似た亜種ウスアカヒゲ(E.k.subrufus)は八重山諸島に留鳥として分布。
■備考
学名のErithacus komadoriはコマドリ(Erithacus akahige)と取り違えられて命名されたもの。
■分布
日本固有の種で、男女群島と南西諸島にのみ留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡では観察されたことがない。

【2】オス。亜種ホントウアカヒゲ。2002.8.22沖縄県国頭村にて撮影。

【3】メス。亜種ホントウアカヒゲ。2004.8.24沖縄県国頭村にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2008.11.03改