サイチョウ目ヤツガシラ科ヤツガシラ属
order PROCELLARIIFORMES Family UPUPIDAE UPUPA

ヤツガシラ(戴勝、八頭)
Upupa epops Eurasian Hoopoe

L26〜28cm
数少ない旅鳥
草地・農耕地
【1】2004.3.17志賀島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
長い冠羽を興奮すると扇状に広げる旅鳥。
■形態
雌雄同色。頭部から背、胸までは赤みのある黄褐色。額から後頭まで先端が黒く、赤みのある黄褐色の長い冠羽があり、通常は後頭方向に寝ている。背から翼、尾は黒く、白い縞模様がある。腹から下は白っぽく脇に黒い縦斑がある。嘴は黒く細長く、下へ彎曲している。足は黒い。
■特徴
冠羽は驚いた時等に立て、広げる。
■採餌
頭を前後に振って地上を歩きながら、落ち葉を跳ねのけ昆虫などを捕る。
■繁殖
産卵期は4〜6月。樹洞、石垣の間などに営巣する。通常5〜8個産卵し、抱卵日数は16〜19日。巣立ちまでは20〜27日。
■鳴き声
繁殖期にはツツドリに似た低いが良く通る声で「ポゥポゥポゥ、ポゥポゥポゥ」と3声で鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ヤツガシラ(U.e.saturata)。
■分布
ヨーロッパ中部、南部からアフリカ、中近東、インド、東南アジア、中国に分布し、北部のものは南部に渡る。日本には数少ない旅鳥として春に全国で記録がある。
■福岡での事例
福岡でも数少ない旅鳥として3〜4月に見られる。
【室見川】観察例がある。
【今津】周辺農耕地の草地で観察されている。
【志賀島】国民休暇村の芝生で観察。
【小呂島】毎春観察されている。

【2】2004.3.17志賀島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】冠羽を広げた後。2004.3.17志賀島にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】冠羽を広げた後。2005.4.23長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】後趾の爪は長い。2005.4.24長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2015.09.30改