ペリカン目サギ科コサギ属
order PELECANIFORMES Family ARDEIDAE EGRETTA

コサギ(小鷺) 
Egretta garzetta Little Egret

L55〜65cmW90〜105cm
留鳥
水田・干潟・河川
【1】夏羽。飾り羽根が上方にカールしているのが分る。2002.7.14今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。
川の中や田圃の中で忙しく餌を啄んでいる、足趾が黄色い小型のシラサギ。
■形態
雌雄同色。全身が白く、夏羽では後頭に2本の長い冠羽があり、背や胸に長い飾り羽が出る。背の飾り羽はダイサギ、チュウサギとは異なり上方にカールする。嘴は黒く、眼先と虹彩は淡い黄色。足は黒く、足趾は黄色い。
冬羽では冠羽がなくなり、下嘴がやや淡くなる。
繁殖時には眼先が赤味を帯び、虹彩は緑黄色になり、足趾も赤くなる。
■採餌
水辺でじっと待ち伏せしたり、浅瀬を歩き回ったりして、魚、カエルなどの両生類、昆虫類などを食べる。
■繁殖
他のサギ類と混合コロニーを作ることが多く、木の上に枯れた小枝、シダ類の茎等を積み上げて、丸い皿状の巣を作る。産卵期間は4月下旬〜7月。通常4〜5個産卵し、抱卵期間は約22日。卵は淡青色無斑で、約4.6×3.3cm。雌雄で抱卵し、巣立ち迄は約4週間。
■鳴き声
飛ぶときなどに「グワー」と鳴く。繁殖地では良く鳴く。
■亜種
日本に分布するのは亜種コサギ(E.g.garzetta)。
■分布
ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯で繁殖する。日本では本州以南で留鳥として繁殖。北海道ではまれな夏鳥。
■福岡での事例
福岡では留鳥で一年中見られる。
【室見川】愛宕大橋から曲淵ダムくらいまでの流域及び付近の田圃で普通に見られる。愛宕山で繁殖を観察。
【今津】瑞梅寺川河口、田尻の農耕地、池などで普通に見られる。
【和白】干潟等。

【2】夏羽。2006.8.4室見川愛宕にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】夏羽。目先の黄色味が薄くなり婚姻色の赤くなろうとしている。2005.4.18室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】夏羽。眼先や足趾に婚姻色が見られる。2010.4.18室見川新室見橋にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【5】夏羽。眼先や足趾に婚姻色が見られる。2005.4.8室見川室住団地横にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】夏羽。目先は姻色が薄れているところか?2006.5.2今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【6】冬羽。2003.8.15今津にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2010.4.19改