ペリカン目サギ科アマサギ属
order PELECANIFORMES Family ARDEIDAE BUBULCUS

アマサギ(亜麻鷺)
Bubulcus ibis Cattle Egret

L46〜56cmW88〜96cm
夏鳥
水田・草地・河川
【1】夏羽。婚姻色が出て目が赤い。2005.5.1今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
夏羽ではオレンジ色の飾り羽根が綺麗なサギ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では頭部から頸と、背の飾り羽が橙黄色で、あとは白い。嘴は橙黄色で、眼先は肉色。足は黒い。
繁殖期には嘴の基部から半分くらいが赤くなり、眼先は赤紫、足も赤みを帯びる婚姻色となる。
冬羽になると橙黄色の部分がほとんどなくなる。
■特徴
他のシラサギ類に比べ、乾いた草地を好み、群れで行動することが多い。牛などの大型の草食動物について歩き、その動物にたかる昆虫を採餌したり、トラクターの後ろについて飛び出してくる昆虫を採餌したりする。
■採餌
魚より、昆虫、カエルなどを良く捕食する。
■繁殖
他のサギ類と混合コロニーを作ることが多く、木の上に小枝を積み上げて皿状の巣を作る。産卵期間はは5〜7月。通常3〜5個産卵する。
■鳴き声
殆ど鳴かないが、繁殖地では「ゴァー」「グァー」等と鳴くが、他のシラサギ類より柔らかい。
■亜種
日本に渡来するのは亜種アマサギ(B.i.coromandus)。
■分布
スペイン、アフリカ、インド、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド、北アメリカ南部、南アメリカに広く分布する。日本では夏鳥として本州以南で繁殖し、九州南部、南西諸島では越冬する。
■福岡での事例
福岡では夏鳥なので、5〜9月くらいに見られる。
【室見川】橋本橋〜大井手橋周辺の田圃で観察。愛宕山でも繁殖期の観察例がある。
【今津】周辺農耕地で観察。

【2】夏羽に換羽中。2005.5.25今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】夏羽。2002.6.7今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】婚姻色が出て目まで赤くなっている。2003.4.23今津太郎丸横農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】冬羽。2004.10.11今津田尻農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.28改