ミズナギドリ目ミズナギドリ科オオミズナギドリ属
order PROCELLARIIFORMES Family CALONECTRIS CALONECTRIS

オオミズナギドリ(大水薙鳥)
Calonectris leucomelas Streaked Shearwater

L48〜49cm W1220cm
留鳥
繁殖地の離島、海上
【1】2002.11.25室見川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
白い下面が目立つ大型のミズナギドリ類。
■形態
雌雄同色。頭部から横頸は白地に黒褐色の斑があり、喉から下面は白い。後ろ頸からの上面は黒褐色で、背は淡色の羽縁で波模様に見える。翼下面は白く風切は黒褐色。嘴は長く淡いピンク色または淡い水色。足はピンク色。
■特徴
繁殖期以外は洋上で生活する。翼が長い為に、直接地面からは飛び立つことが出来ない。
■採餌
洋上の海面すれすれをを短い羽ばたき飛翔と、帆翔を繰り返してジグザグに飛び、イカや魚を発見しては海面に降りて捕らえる。
■繁殖
繁殖期は2〜11月で、洋上の孤島で土の斜面に1m程の巣穴を掘り営巣する。通常1個産卵する。抱卵日数は約55日。抱卵時は日没に帰巣して交代する。
■鳴き声
繁殖地では夜間「ピィ−ウィー、ピーウィー」と鳴きながら飛ぶ。
■亜種
亜種はない。
■分布
日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部の島で繁殖し、冬季は東南アジアからオーストラリア北部にかけての海域まで南下する。日本では北海道渡島大島から八重山諸島仲御神島までの島嶼で繁殖し、周辺海域で見られる。冬季も日本近海にとどまるものがいる。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では筑前沖ノ島や白島で集団繁殖している。
【室見川】傷ついたと思われる個体が河口で観察された。
【小呂島】姪の浜港からの航路上で観察。

【2】1と同一個体。2002.11.25室見川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】1と同一個体。2002.11.25室見川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】飛翔。2012.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【5】飛翔。2012.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2017.04.07改