ミズナギドリ目ミズナギドリ科ハイイロミズナギドリ属
order PROCELLARIIFORMES Family CALONECTRIS PUFFINUS

オナガミズナギドリ(尾長水薙鳥)
Puffinus pacificus Wedge-tailed Shearwater

L38〜46cm W97~105cm
夏鳥
繁殖地の離島、海上
【1】暗色型。2013.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
尾羽の長いミズナギドリ類。
■形態
雌雄同色。淡色型は額から後頭、尾羽までの上面は黒褐色で、肩羽、大雨覆、中雨覆に単色の羽縁がある。喉から下面は白く、翼下面前縁と、初列、次列風切、尾羽が黒褐色。嘴はピンク色を帯びた灰色で先端は黒い。脚はピンク色。
暗色型は全身黒褐色で上面雨覆等の羽縁も目立たない。下面の下雨覆は灰色味を帯びる。嘴は紫褐色で先端は黒い。
■特徴
尾が長く、飛翔時には足の先端を大きく超える。
■採餌
洋上の海面すれすれをを短い羽ばたき飛翔と、帆翔を繰り返してジグザグに飛び、イカや魚を発見しては海面に降りて捕らえる。
■繁殖
日本での繁殖期は6〜7月で、洋上の孤島で森林や草原にある岩の隙間に巣穴を掘り営巣する。通常1個産卵する。雌雄抗体で抱卵し、抱卵日数は約50日。巣立ちも約50日。日本での繁殖は淡色型が多い。
■亜種
日本で繁殖するのは亜種オナガミズナギドリ(P.p.cuneatus)。
■分布
インド洋、太平洋の離島で繁殖し、非繁殖期は太平洋、インド洋に熱帯、亜熱帯海域で見られる。日本では小笠原諸島の西島、硫黄列島の硫黄島、北硫黄島、南硫黄島で繁殖し、春から秋に周辺海域中心に見られる。
■福岡で観察できる場所及び時期
福岡では記録がない。

【2】1と同一個体。暗色型。2013.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【3】1と同一個体。暗色型。2013.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】1と同一個体。暗色型。2013.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【5】1と同一個体。暗色型。左はオオミズナギドリ。2013.8.29長崎県宇久島沖にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2013.8.31