ミズナギドリ目ウミツバメ科オーストンウミツバメ属
order PROCELLARIIFORMES Family HYDROBATIDAE OCEANODROMA

ヒメクロウミツバメ(姫黒海燕)
Oceanodroma monorhis Swinhoe's Storm-Petrel

L19cm W45cm
夏鳥
海洋
【1】2009.8福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。
全身黒褐色の小型海鳥。
■形態
雌雄同色。全身がくすんだ黒褐色で、翼はウミツバメ類としては短め。大雨覆はやや淡色、初列風切基部の羽軸は白い。嘴、脚も黒い。尾は浅い凹尾。
■特徴
ヒラヒラとした羽ばたきで、体を立てるような姿勢で飛ぶ。
■採餌
海上を飛びながら、小魚、イカなどを捕る。
■繁殖
無人島などで集団繁殖をする。5月下旬頃飛来し、10月下旬には渡去する。草地の土中に60〜70cmの穴を掘ったり、岩の隙間に営巣する。通常1個産卵する。つがいの1羽が抱卵し、もう1羽は日中海上でで採餌し、夜間に帰島し給餌する。
■鳴き声
餌を採って帰島する時に「グワァ、クキュルルル、クックッックッック」等と複雑に、繰り返し鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
韓国や台湾及び日本の近海の離島で繁殖し、冬季は中国南部沖からインド洋、紅海まで渡る。日本では青森県尻屋岬、岩手県三貫島、京都府沓島、隠岐、福岡県沖ノ島、伊豆諸島八丈小島で繁殖する。
■福岡での事例
福岡でも夏鳥で、沖ノ島の属島小屋島で繁殖が確認されている。

【2】1と同一個体。2009.8福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【3】腰は黒い。1と同一個体。2009.8福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【3】大雨覆はやや淡色で、初列風切基部の羽軸は白い。1と同一個体。2009.8福岡県宗像市にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2009.8.31