キツツキ目キツツキ科アリスイ属
order PICIFORMES Family PICIDAE JYNX

アリスイ(蟻吸)
Jynx torquilla Eurasian Wryneck

L17〜18cm W28cm
留鳥又は冬鳥
平地から低山の草原・林縁・芦原
【1】2007.12.17室見川西油山公園で撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
巣穴を自分では掘らない、蟻を主食とするキツツキ類。
■形態
雌雄同色。頭から尾までの上面は複雑な模様の灰褐色で、頭頂から背まではっきりした黒線が一本ある。肩羽にも黒線がある。尾は浅い円尾。黒褐色の過眼線がある。顔から下は淡い黄褐色で、喉には黒褐色の細かい横斑があり、胸、脇には細かい黒斑がまばらにある。嘴は灰褐色。
■採餌
蟻を主食として、長い舌で器用に蟻の卵から成虫まで食べる。
■繁殖
他のキツツキ類とは違い、他のキツツキ類の古巣などを利用して繁殖する。
■鳴き声
モズに似た「キィーキィキィ」という高い声。
■亜種
日本で繁殖、越冬するのは亜種アリスイ(J.t.japonica).南千島では亜種シベリアアリスイ(J.t.chinensis)の記録もある。
■分布
ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけて広く繁殖し、冬季はアフリカ北部、中部、インド、東南アジア等で越冬する。日本では夏鳥として北海道、東北北部に渡来し、冬季はから本州中部以西で越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で、9〜4月頃見られる。
【室見川】唐の原川上流唐の原で観察。
【今津】田尻の並木や、芦原で観察。

【2】1と同一個体。2007.12.17室見川西油山公園で撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】2003.11.12熊本県横島干拓にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】2009.3.21今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】巣から出るところ。2003.6.15北海道厚田村にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2009.9.28改