キツツキ目キツツキ科アオゲラ属
order PICIFORMES Family PICIDAE PICUS

アオゲラ(緑啄木鳥)
Picus awokera Japanese Green Woodpecker

29〜30cm W50cm
留鳥
平地から山地の林
【1】雄。2013.10.12宮崎県にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。
日本固有種の背の黄緑色のキツツキ類。
■形態
雄は額から後頭まで赤く、頭部から首にかけては灰褐色。眼先は黒く、黒い顎線は一部赤い。背から翼、尾までは黄緑で、腰と上尾筒は黄色味が強い。初列風切は黒褐色で、白い縦斑が並ぶ。尾羽の先端は黒っぽい。喉は白く、胸から下は緑かかった灰白色で、腹から下尾筒にかけて黒褐色のV字斑が並ぶ。嘴は先端が黒く、上嘴は灰黒色で、下嘴には黄色部分が多い。虹彩は暗い赤色。足は灰色。
雌は額に赤色部分がなく、頭頂から後頭までが赤い。
■採餌
樹皮の間より昆虫やその幼虫を取り出して食べ、木に穴を開けて採餌する事は少ない。
■繁殖
生木に穴を掘り営巣する。通常5〜8個産卵する。
■鳴き声
繁殖期には「ピョーピョー」「キョッキョッ」と鳴く。ドラミング(嘴で木などを叩く事)アカゲラに似ている。
■亜種
日本には本州に亜種アオゲラ(P.a.awokera)、九州四国に亜種カゴシマアオゲラ(P.a.horii)、屋久島種子島に亜種タネアオゲラ(P.a.takatsukasae)が分布するが、南に行くに従い体が小さく、体色が濃くなる傾向がある。
■分布
日本固有種で本州、四国、九州、薩摩諸島に留鳥として分布。
■福岡での事例
福岡でも留鳥。
【室見川】上流曲淵ダム周辺で観察。

【2】雄。2009.6.15宮崎県にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【3】雌雄とも後頭部まで赤い。雄。2013.10.12宮崎県にて撮影。Nicon D3100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-17EII。

【4】雄。2006.5.28宮崎県にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 70-300mm ED VR。

【5】雌。2004.5.22室見川ダムパークにて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4500。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2013.10.12改