キツツキ目キツツキ科アカゲラ属
order PICIFORMES Family PICIDAE DENDROCOPOS

アカゲラ(赤啄木鳥)
Dendrocopos major Great Spotted Woodpecker

L23〜24cm W39cm
留鳥
低山から山地の林
【1】亜種エゾアカゲラ、雄。2016.08.20北海道札幌市中島公園にて撮影。
黒い背に逆「ハ」の字の白斑、下腹が赤いキツツキ類。
■形態
雄の頭部は黒く、後頭は赤い。後頸から背、尾にかけてと、顎線、耳羽から側胸にかけての線が黒い。翼は黒く、風切に白斑が並び、肩羽は白く、大きな白斑となってみえる。額、顔、喉、側頸、胸、腹は汚白色。下腹と下尾筒は赤い。嘴と足は灰黒色。
雌は後頭部の赤色がなく、黒い。
■特徴
秋から冬にかけては、カラ類と一緒に行動することが多い。
■採餌
木の枝で昆虫やクモ類を捕食するが、木の実なども食べる。
■繁殖
なわばりを宣言するドラミング(嘴で木などを叩く事)を行う。
■鳴き声
「キョッ、キョッ」と鳴く。
■亜種
IOCのリスト(Ver.7.1)によると23亜種ある。日本の鳥類目録7版では3亜種が掲載されていが、本州に分布するとされる亜種アカゲラ(D.m.hondoensis)はIOCのリストに掲載がなく、IOCのリストでは北海道に分布する亜種エゾアカゲラ(D.m.japonicus)と同亜種とされているものと思われる。また、日本海の離島にはシベリアから中国に分布する亜種ハシブトアカゲラ(D.m.brevirostris)が分布するとされている。
■分布
イギリス、北アフリカ沿岸、ヨーロッパからシベリアオホーツク沿岸、カムチャッカ半島、朝鮮半島、中国に分布。
日本では北海道、本州に留鳥として分布し、四国や大分でも記録がある。
■福岡での事例
九州以南には分布しないため、福岡では通常見る事がない。

【2】亜種エゾアカゲラ、雄。2007.2.1北海道千歳市にて撮影。

【3】後頭部が赤く、白く逆「ハ」の字が見える。亜種エゾアカゲラ、雄。2016.08.20北海道札幌市中島公園にて撮影。

【4】木の枝で昆虫やクモ等を捕食する。亜種エゾアカゲラ、雄。2016.08.20北海道札幌市中島公園にて撮影。

【5】後頭部に赤い斑がない。亜種エゾアカゲラ、雌。2001.6.23北海道島牧村賀老高原にて撮影。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2017.06.25改