キジ目キジ科キジ属
order GALLIFORMES Family PHASIANIDAE PFASIANUS

コウライキジ(高麗雉) 
Phasianus colchicus Common Pheasant

L♂85cm♀50cm
留鳥
平地から山地の葦原・農耕地・河原
【1】オス。2005.4.24長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
対馬と北海道に分布する、白い首輪が目立つキジ類。
■形態
オスは顔の皮膚がハート形に裸出して赤い。頸は紫色で、その下に白い頸輪がある。後頭の左右に短い冠羽がある。背は黄褐色で黒斑があり、腰は青灰色。肩羽は赤褐色で軸斑が白く、小雨覆は灰色。尾は長く淡い黄褐色で、黒い横縞がある。胸から腹は橙褐色。脇側と脇腹は黄褐色で黒斑がある。繁殖期にはオスの皮膚の赤い裸出部は大きくなる。
メスはやや小さく、全体が褐色で黒褐色の斑が密にあり、尾はオスにくらべると短い。キジのメスに酷似する。
■採餌
キジと同じように歩きながら昆虫や草の実などを食べる。
■繁殖
キジと同じように、オスに縄張りに複数のメスが巣を作る。
■鳴き声
オスは「ケーッ」「ケェーッ」とよく通る声で鳴く。キジに比べて濁った声。
■亜種
IOC World Bird List Ver.7.1によれば30亜種ある。「日本鳥類目禄改訂第7版」では、キジもコウライキジの亜種とされている。日本に分布するのは亜種コウライキジ(P.c.kapowi)で、江戸時代に対馬で放鳥の記録があり、1930年頃に北海道に放鳥された。その後多くの地方で放鳥され、キジとの交雑個体も放鳥された。
■分布
ユーラシア大陸の温帯で広く分布する。日本では北海道と対馬に分布するが、その他の地域でも放鳥された個体が見られる。
■福岡での事例
福岡では詳細は分からない。

【2】1と同一個体。オス。2005.4.24長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

【3】メス。2005.4.24長崎県対馬市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2017.03.23改