ペリカン目ウ科ウ属
order SULIFORMES Family PHALACROCORACIDAE PHALACROCORAX

ウミウ(海鵜)Phalacrocorax copillatus Japanease Cormorant

L84〜92cm W152cm
留鳥又は冬鳥
岩礁海岸・断崖
【1】繁殖羽。2006.3.25志賀島大崎にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
海岸の岩場などで群をなしているウ類。長良川ではウミウが鵜飼で使用される。
■形態
雌雄同色。全身が緑がかった光沢のある黒で、頬から喉は白い。嘴は黄色味を帯び、嘴上面は黒っぽい。目の下の黄色い裸出部があり、口角付近は三角形に尖っている。
繁殖期には嘴と裸出部は黒っぽくなり、頭部と、腿部には白い生殖羽がはえ、足の付け根に大きな白斑があらわれる。
幼鳥は全身が黒褐色で、胸や腹が白っぽい。
■特徴
休憩時は両翼を広げる。また河川や湖沼、干潟等で見られることは少ない。
よく似たカワウは褐色かかった光沢のある黒で、目の下の黄色い裸出部も丸みがあり判別できるが、至近距離でないと難しい。またウミウは、尾がカワウより短いので、飛翔時翼が体の中央より後ろ側に付いているように見える。
■採餌
海に潜って、魚などを捕らえる。
■繁殖
切り立った断崖などの上部や岩棚に集団で営巣する。枯れ草や海藻などで皿形の巣を作る。産卵期は5月〜7月に、通常4〜5個産卵する。
■亜種
亜種はない。
■分布
沿海州、サハリン、及び九州以北で局地的に繁殖すし、冬期は一部が暖地へ移動する。
■福岡での観察例
福岡では冬鳥で10〜3月頃見られる。
【室見川】河口西側マリナタウン人工海浜先の離岸堤で観察。
【今津】毘沙門山東の宝島や、能古島の象瀬で見られる。
【志賀島】海岸の岩礁。

【2】1と同じ個体。繁殖羽。2006.3.25志賀島大崎にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】2004.12.25室見川マリナタウン人工海浜にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】繁殖羽になりかけている。2006.3.20志賀島大崎にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】第2回冬羽か?緑色光沢のある成鳥羽が生えている。2003.2.14志賀島黒瀬にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】幼鳥。2001.1.28志賀島二見岩にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2015.10.01改