カツオドリ目ウ科ウ属
order SULIFORMES Family PHALACROCORACIDAE PHALACROCORAX

ヒメウ(姫鵜)Phalacrocorax pelagicus Pelagic Cormorant

L63〜73cm W91〜102cm
留鳥又は冬鳥
岩礁海岸・断崖
【1】夏羽。右手前は幼羽で、他はウミウ。2006.3.20志賀島舞能ノ浜にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
全身が黒く、頸の細い小型のウ類。
■形態
雌雄同色。夏羽では全身が黒色で、紫色や青色の光沢がある。頭頂と後頸に房状の冠羽があり、目の周りに赤い裸出部がある。嘴は細長く、黒みを帯びた褐色から黒褐色。虹彩は青緑色。脚は黒い。
冬羽では目先の裸出部が小さくなり紫色味を帯びる。また冠羽も短くなって殆ど目立たなくなる。
幼鳥は全身が黒褐色で、目の周りの裸出部は暗色。
■特徴
休憩時は岩礁に止まり、両翼を広げる。
■採餌
潜水して魚や甲殻類を食べる。
■繁殖
海岸や離島の岩棚に小集団で営巣し、枯れ草や海草で皿形の巣を作る。産卵期は5〜7月で、通常3個産卵する。
■鳴き声
繁殖期は「グワー、グワー」等と鳴くが、繁殖期以外は殆ど鳴かない。
■亜種
日本に分布するのは亜種ヒメウ(P.p.pelagicus)。
■分布及び観察できる時期
北大平洋沿岸で繁殖する。日本では北海道、本州北部、九州の日本海側で繁殖し留鳥、本州中部以南では冬鳥。
■福岡での観察例
繁殖例はあるが、通常冬鳥として外海で見られる。
【志賀島】海岸の岩礁。

【2】冬羽。2003.1.17志賀島沖津島東岩礁にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】幼羽。2003.1.17志賀島沖津島東岩礁にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】幼羽。2010.2.17福津市にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2015.10.01改