カモ目カモ科アイサ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDAE MERGUS

ウミアイサ(海秋沙)Mergus serrator Res-breasted Meganser

L52〜58m W70〜86cm
冬鳥
海上・内湾・港
【1】オス。2005.3.19佐賀県唐津市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。
ぼさぼさした冠羽と、細長く上に反った赤い嘴が目立つアイサ類。
■形態
雄は頭部が緑黒色で、頭頂から後頭に2段になった冠羽がある。背や翼は黒いが、雨覆、次列風切は白く、2本の黒線がある。腰から尾は灰色。頸は白く、胸は茶褐色で褐色の斑が密にあり、脇は細かな黒斑があり灰色に見える。腹から下は白い。長い嘴は赤く、先端は鍵状に曲っている。光彩は赤。脚も赤い。
雌は頭部が茶褐色で、短い冠羽がある。目の下には嘴基部から目の後方にかけて白線がある。背からの上面は灰褐色。雨覆、次列風切は白いが、黒線は1本。喉から下は白く、喉には灰黒色の横線がある。側胸から脇は灰褐色。
エクリプスは雌に似るが、背は黒みが強い。
■特徴
砂浜や岩礁などで休む事があるが、アイサ類はカモ類より脚が後方に付いているため、歩く事は上手くない。
■採餌
潜水して魚を捕まえる。群れで潜水して、魚を浅瀬に追い上げることもある。
■繁殖
デイスプレーとして、1羽のメスの囲んで、冠羽を立てて、頸を突き上げたり、お辞儀をしたりする。
■鳴き声
あまり鳴かない。「クヮックヮッ」「コロー」。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ウミアイサ(M.s.serrator)。
■分布
北半球の亜寒帯から寒帯で広く繁殖し、冬期は南に南下して越冬する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥で11〜3月。
【室見川】河口から新室見橋間で観察。
【今津】水門から河口及び宝島周辺海上で観察。
【志賀島】東岸の海上で観察。

【2】オス。2005.3.19佐賀県唐津市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】オス。エクリプス。2005.12.27今津水門にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】オス。エクリプスから換羽中。2005.12.27今津水門にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】メス。2005.3.19佐賀県唐津市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】メス。2005.3.8佐賀県唐津市にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【6】交尾。2006.3.13室見川河口にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2008.11.23改