カモ目カモ科マガモ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDA ANAS

マガン(真雁)Anser albifrons Greater White-fronted Goose

L65〜86cm W135〜165cm
冬鳥
湖沼・農耕地
【1】成鳥。2010.1.5糸島市板持農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。
ピンクの嘴とオレンジ色足が目立つガン類。
■形態
雌雄同色。成鳥は頭部からの上面が暗褐色で、背や翼に淡色の羽縁がある。上尾筒は白く、尾は黒褐色で外側尾羽と先端は白い。胸からの下面はやや淡く、腹に黒い横斑がある。下尾筒は白い。嘴は桃色から橙色で、額から嘴基部周辺は白い。足は橙色。
幼鳥は額から嘴基部周辺の白色部がなく、腹部の黒斑もない。
亜種オオマガンは亜種マガンよりも大きく、羽の色が濃い。
■特徴
つがいとその幼鳥の家族単位で行動し、つがい関係は一方が死ぬまで維持される。
昼間は安全な湖沼などで休息し、早朝などに広い水田地帯へ飛来し群れで採餌する。
■採餌
地上を歩きながら、イネの落ち穂、マコモの実などの植物性の餌を食べる。
■鳴き声
「クヮハハン、クヮハハン」と少し甲高い声で飛び立つ時に鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種マガン(A.a.frontalis)。まれにアラスカなどで繁殖する亜種オオマガン(A.a.gambelli)も渡来する。
■分布
ユーラシアと北米大陸の一部の寒帯で繁殖する。日本では冬鳥として本州に渡来し、宮城県伊豆沼、石川県片野鴨池、佐渡島などで越冬する。
■福岡での事例
福岡では少ない冬鳥。
【今津】干潟及び周辺農耕地で観察された。

【2】1と同一個体。成鳥。上尾筒は白い。2010.1.5糸島市板持農耕地にて撮影。Swarovski ATM 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX P6000。

【3】成鳥と、後ろ2羽は幼鳥。家族単位と思われる。2002.10.3今津瑞梅寺川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】成鳥。額に白色部が無く、腹部に黒斑もない。2006.1.25今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】成鳥。2006.1.29今津田尻農耕地にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【6】幼鳥。2002.10.3今津瑞梅寺川河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。。

【7】幼鳥。2003.12.22今津二つ池にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】飛翔。成鳥。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm。

【9】飛翔。成鳥。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-14EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2010.01.19改