カモ目カモ科マガモ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDA ANAS

マガモ(真鴨)Anas platyrhynchos Mallard

L50〜65cm W75〜100cm
冬鳥
河川・湖沼・海岸
【1】オス。2005.2.19室見川にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。
俗に青首と言われる、緑色の頭が美しい、黄色い嘴の淡水カモ。
■形態
雄は頭部が金属光沢のある暗緑色で、光線具合では青紫にも見える。頸には細く白い輪がある。翼は灰白色で、初列風切と雨覆が灰褐色。翼鏡は青紫で、大雨覆の羽先と次列風切の2本の白線に挟まれる。胸は茶色で、腹は灰白色、下尾筒は黒い。嘴は黄色。足はオレンジ色。
雌は全身が褐色で、黒褐色の斑があり、嘴はオレンジ色で黒色部がある。尾は白っぽい。
雄エクリプスは雌に似るが、嘴は黄緑。
■採餌
地上で草の実を啄んだり、泳ぎながら水の中に首を突っ込んで水草を食べたりする。
■繁殖
産卵期は4〜7月。草むらに中に枯草で皿状の巣を作り、自分の羽を敷く。通常6〜12個産卵し、抱卵日数は28〜29日。
■鳴き声
雄は「グアークヮックヮッ」と大きな声で尻下がりに鳴き、雌は「クヮックヮッ」と小声で鳴く。飛び立つ時には「グェーグェー」と鳴く事が多い。
■亜種
日本に分布、渡来するのは亜種マガモ(A.p.platyrhynchos)。
■分布
ユーラシア及び北米大陸の寒帯から温帯で広く繁殖する。日本では北海道と本州の山地で繁殖する。日本では北海道などは留鳥、その他は冬鳥として飛来する。
■福岡での事例
福岡でも冬鳥で9〜4月。夏場見られるものはアヒル等との交雑種が多い。
【室見川】河口からダム湖までの全流域及び水田や池など。
【今津】瑞梅寺川河口干潟。
【大濠公園】池。
【和白】干潟。

【2】メス。2003.1.22室見川石釜にて撮影。Swarovski ATS65HD(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】手前がメス、奥がオス。2001.11.19室見川丸隈橋にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】オス、エクリプス。2004.10.4今津瑞梅寺が河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【5】オス、エクリプス。胸や雨覆など生殖羽に換羽している。2004.10.4今津瑞梅寺が河口にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX4300。

【6】2010.2.22て撮影。warovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【7】オナガガモとの交雑。2007.11.26今津田尻農耕地て撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2008.12.11改