カモ目カモ科コブハクチョウ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDAE CYGNUS

コハクチョウ(小白鳥)Cygnus columbianus Tundra Swan

L115〜150cm W180〜225cm
冬鳥
湖沼・内湾・農耕地・河川
【1】2011.11.24今津工場裏にて撮影。Nicon D90+AF-S DX NIKKOR 300mm ED+TC-20EII。
長い首を伸して優雅に飛ぶ白くて大きい白鳥。
■形態
雌雄同色。全体が白いが、頭部や頚部に黄褐色身を帯びた個体もいる。嘴は全体が黒く、上基部が黄色。黄色部は嘴の半分以下で、先端の形状は四角か丸で、三角形に尖っていない。足は黒い。
幼鳥は全身が灰褐色。嘴の基部はピンク色味を帯びた白色で、徐々に黄色くなる。
亜種アメリカコハクチョウは少し体が大きく、嘴の黄色い部分が小さく、殆ど黒い。
■特徴
つがいとその幼鳥の家族単位で行動し、その集合で大きな群れを作る。
■採餌
水草を主に食べる。
■繁殖
湖の浅瀬や水辺の地上に枯草や藻類で円錐形の大きな巣を作る。通常3〜5個産卵する。抱卵日数は29〜30日。
■鳴き声
大きな声で「コォー」と鳴き交わすが、「コホッコホッ」と短く鳴く事も多い。
■亜種
日本で見られるのは大半が亜種コハクチョウ(C.c.jankowskyi)だが、亜種アメリカコハクチョウ(C.c.columbianus)も少数見られる。
■備考
オオハクチョウは上嘴の黄色部が広く、先端が三角形に尖っている。
■分布
ユーラシア大陸北部、北アメリカ北部で繁殖し、ヨーロッパ西部、カスピ海周辺、中国東部、朝鮮半島、北アメリカ中部で越冬。日本には本州以北に冬鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡では迷鳥、稀な冬鳥として冬季に観察される。
【今津】河口及び周辺農耕地で観察。
【和白】干潟で観察されている。

【2】2008.11.20今津河口干潟にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】2002.1.12鳥取県米子水鳥公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【4】2001.11.18今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【5】2008.11.20今津河口干潟にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【6】亜種アメリカコハクチョウ。2009.1.15島根県にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+turobo Adaptar+Nicon COOLPIX7900。

【7】脚は黒い。2002.1.12鳥取県米子水鳥公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【8】嘴の黄色は先端が尖らない。2001.11.17今津太郎丸農耕地にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【9】飛翔。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm。

【10】幼鳥。2002.1.12鳥取県米子水鳥公園にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【11】幼鳥。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
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2011.11.27改