カモ目カモ科ススガモ属
order ANSERIFORMES Family ANATIDAE AYTHYA

キンクロハジロ(金黒羽白)Aythya fuligula Tufied Duck

L40〜47cm W67〜73cm
冬鳥
湖沼・河川・内湾
【1】オス。2017.03.17福岡市城南区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED
冠羽と、金色の目が目立つ白黒の海ガモ類。
■形態
雄繁殖羽では体上面は黒く、頭部は紫色光沢だが、光により緑色光沢に見える。前頭が高く、後頭に長い冠羽がある。頸から胸にかけては黒く、脇と腹は白い。下尾筒は黒い。嘴は青灰色で嘴爪の左右広くに黒斑がある。脚は鉛色。
雄エクリプスでは脇が灰色に見える波状紋や褐色になる。
雌は全身褐色で冠羽は短い。嘴基部や下尾筒に白斑があるものもいる。下尾筒は白から褐色まで様々。
■特徴
数羽から数十羽の群れでいることが多く、海に出ることは少ない。
■採餌
水中に潜り、貝や小魚などの動物質を採るが、水草などの植物質も食べる。
■繁殖
産卵期は5〜6月。水辺近くの草むらの地上に草の葉等で皿状の巣を作り、自分の羽を敷く。通常6〜12個産卵し、抱卵日数は23〜25日。
■鳴き声
あまり鳴く事はない。雄は「クヮクヮ」「ピュルル」等と鳴く。
■亜種
亜種はない。
■分布
ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖する。日本では北海道の一部で少数が繁殖するが、ほとんどが冬鳥として渡来する。
■福岡での事例
福岡では冬鳥なので10〜4月くらい。
【室見川】河口付近から室見橋くらいの下流。
【今津】瑞梅寺川河口。
【和白】海上。

【2】オス。脇に褐色のエクリプス羽が残っている。頭部は緑色光沢が見えている。2004.12.21今津水門にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

【3】オス。嘴の先端に黒斑は嘴爪より広い。2017.03.17福岡市城南区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED

【4】メス。2017.03.17福岡市城南区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【5】メス。嘴基部に白斑のある個体。2017.03.17福岡市城南区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【6】オス。翼の翼帯、白色部は自列風切から初列風切まで及ぶ。2017.03.17福岡市城南区にて撮影。Nicon D7100+AF-S DX NIKKOR 300mm ED。

【7】雌雄。2004.12.21今津水門にて撮影。Leica APO-TELEVID77(20-60ZOOM)+NICON COOLPIX990。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2017.03.23改