カモ目カモ科マガン属
order ANSERIFORMES Family ANATIDAE ANSER

ハクガン(白雁)Anser caerulescens Snow Goose

L68〜84cm W132〜165cm
数少ない冬鳥
湖沼・河川・内湾・農耕地
【1】成鳥。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。
マガンの群れ等に混じる、ひときわ白い小型のガン類。
■形態
雌雄同色。白色型は全身白く、初列風切だけが黒い。嘴はピンクで、脚もピンク。
青色型(アオハクガン)は、背と、頚の途中からから腹が暗青白色。
その中間型もある。
幼鳥は全体が灰褐色で、嘴はや脚も黒っぽい。
亜種オオハクガンはマガンより大きく、亜種ハクガンより嘴が太くて長い。
■採餌
水田等の地上を歩きながら、イネの落ち穂、草の実や葉、水棲植物の根や茎等を食べる。昆虫や貝類を食べる事もある。
■繁殖
水辺の地上の浅い窪みに草や蘚類で皿状の巣を作り、自分の羽を敷いて営巣する。通常3〜5個産卵する。雌だけが抱卵し、抱卵日数は22〜23日。
■鳴き声
「クヮッ クヮッ」「キュッキュ」等と高目の短い声で鳴く。
■亜種
日本に渡来するのは亜種ハクガン(A.c.caerulescens)で、北海道では亜種オオハクガン(A.c.atlanticus)の記録もある。
■備考
明治時代初期までは東京湾に大群で渡来していた。
■分布
北東シベリアのコリマ川下流とウランゲリ島と、北米、グリーンランドの北極圏で繁殖し、北米西海岸及び東海岸で越冬する。日本では数少ない冬鳥として、北海道、本州、九州で記録されている。
■福岡での事例
福岡では記録がない。

【2】1と同一個体。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【3】1と同一個体。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【4】採餌。1と同一個体。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Swarovski ATS 65HD(30×SW)+Turbo Adaptar+NICON COOLPIX7900。

【5】飛翔。1と同一個体。2008.12.1島根県斐伊川にて撮影。Nicon D2H+AF-S NIKKOR ED 300mm+TC-17EII。

室見川の野鳥版「デジタル野鳥図鑑」
※禁無断転載
2008.12.2